配色と混色で変わる青のはたらき | カラーエージェント染川千惠の style creation

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株式会社スタイルクリエーション代表染川千惠のブログです。
カラー(色彩)とイメージに関わる仕事について、現場のこと、知識のことを書いています。
カラーリストへの情報が豊富なブログになるように更新していきます。

 

ヘア、メイク、ファッション関連の開発や技術者の方にお話しするような内容です。

しかも、カラーシステムを使ってご説明するので、テキストだけではちょっと伝わりづらいと思います。

なのですが、書きます。

 

 

配色すると人の顔を色白に見せる

混色すると人の顔をくもらせる

 

これは、身体色(YR)に対して補色に当たる青のはたらきです。

 

配色・・・服や持ち物として色を取り入れる場合

    (メイクカラーはメイクテクニックによる)

混色・・・ヘアカラーとして身体の色に混ぜ込んでいく場合

    (メイクカラーはメイクテクニックによる)

 

どちらかといえば、混色の方が理論が複雑です。

また、化学変化が起きる混色の場合、

その化学変化の仕組みを理解していないと、

色が混ざってどうなるのかがうまく説明できません。

 

服の色を考える難しさと、ヘアカラーを考える難しさは、

理由が異なります。

 

服の色は、人の身体色とバランスを取ることと、

何色を使ってどのように組み合わせるのかを考えること。

ここがむずポイント。

 

ヘアカラーは、人の身体色とバランスを取ることと、

髪の状態によって、染料の入り方や経過時間、

染まり具合の予測立てをすること。

ここがむずポイント。

 

ヘアカラーの場合、どうしてもイメージ力の差と、

経験値からの仕上がり感の差が出やすいです。

服の色の場合は、それぞれ影響はするものの、

ヘアカラーまでの難易度にはなりません。

服色の提案力は短時間でスキルを上げることが可能です。

ほとんどは、出来上がっている色のことだけを考えたらよいからです。

だから、アパレル研修をすると、

販売力が大幅アップすることが稀ではないです。

 

いずれのジャンルも、肌色(オレンジの色み)に対して

どのようにアプローチするかということですが、

ここで色彩理論が大きく役に立ちます。

 

センスに自信がなくても、それぞれの分野でレベルアップするのに、

色の知識は大きな力を貸してくれます。