先生業をさせて頂いています。
大学で、専門学校で、高校で、企業で、行政で、当社のカラースクールで。
この中で特に「学校」と呼ばれる場所では、評価を付けることも多いです。
採点したり、成績を付けたりです。
色彩やスタイリング、デザイン関係の授業を担当することが多いですが、
そんな時、試験も作ったりするんですね。
その試験の種類は色々ありまして、レポート、筆記、実技、制作・・・
学校によって規定も様々です。
知識を問うて、正誤を付ける試験はいいとして、
制作などクリエイティビティが関わる試験は、採点に悩むことがあります。
そこに知識を取り入れている場合がほとんどなので、
知識面で理解できているかどうかを確認することはできますが、
「ここは感性の表現だな・・・」というところは、実に判断に悩みます。
自分の感性で評価してもいけないので、ガイドラインを作って評価したりしますが、
それでも人の感性は多種多様だし、良いも悪いも付けがたい。
そこに加え、今の学生たちは、様々な個性をそれぞれに評価するスタイルに慣れています。
現実問題として、社会に出れば、その感性までもジャッジされることは多々あるのですが、
教育機関の中でそこをどう扱うか。
色彩が絡む科目なだけに、考えるところがあります。
だって、理論に基づかなければ、色使いに正しいも間違いもないですから。
そんな不安定で、自由なものを扱っているからこそ、
自分の感性は、より豊かにしておきたいなと思ったりもします。
今週から、お取引先各種教育機関の授業が始まっています。
学校もいよいよ、新年度のスタートです。