ドレーピングのスキル | 色彩戦略・色彩活用 色彩ビジネスコンサルタントのブログ

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株式会社スタイルクリエーション代表染川千惠のブログです。
カラー(色彩)とイメージに関わる仕事について、現場のこと、知識のことを書いています。

【2013年3月12日アメンバー限定記事より転載】


パーソナルカラー診断をする方向けの内容です。



パーソナルカラー診断において、重要ポイントがいくつかありますが、

ドレーピング時の正確な判断は大変重要です。

おそらく、診断全般において、最も重要です。


うちのプロ養成に来られる方の大半はプロの方。

ご受講の動機は様々ですが、ドレーピングが課題でお越しいただく方においては、

 

 自分が見ている他に見極めポイントがないか

 正確に診断できているか

 この場合はどう判断するのか


といった、具体的なお悩みでお越しになります。


私の指導方針は、全て理論で説明できるようにすること。

だから色彩学は最低限で、それをパーソナルカラーに転換して解説すると、というところから、

配色の基礎、個人独自の配色特徴、スタイリング提案、

全て理論で伝えられるようにということに重きを置いています。

お客様からの質問には、全て答える。です。


なので、シーズンドレープを当てる際に、「ここからこの辺りまで大丈夫です。」

とは言わないです。ちゃんと色を見ていたら言えないはずです。

大抵のドレープは色相別明度順になっていると思います。

その中で、色配合はランダムに変化していると思います。

簡単に言うと、黄みや青みの偏りです。

これがあるので、ここからこの辺りまでという説明は本来成り立たないのです。

であれば、色みの変化を見ていないことになりかねません。

もし仮に同色相明度順で黄み、青みの偏りを揃えているドレープがあれば、

問題ないと思います。


パーソナルカラーリストは、三属性を同時に見極めますよね。

だから、ドレープの三属性は、一枚一枚違うし、

一枚ずつめくる度に、まずはドレープの色の何がどう変化しているかわからないことには

お話になりません。


なので、講座のドレーピング時には、「今、なぜそのドレープを外したのですか?」

「そちらが良いと思った理由は?」など、意地悪に確認していきます。



ちょっと厳しいことを言えば、私が合ってると言ったから自信がつくのは講座受講期間だけです。

それ以降、課題診断(うちは認定試験までに課題をしっかり出します)、

お客様を取るようになってからは、当たり前ですが、その場に私はいません。

だから、ご自身がご自身にOKを出せるように頑張るしかないです。

いつまでも「染川がいけるって言ってたから」ではダメです。


資格試験も同じで、「先生が取らなくていいって言ったから」これは完全に責任転嫁です。

そう言ったとしても、受けないと決めたのは自分。

自分の判断でそうしたと言えるくらいにならないといけないですね。


脱線しましたが、カラー診断は難しいのです。

人により得意不得意の差、色感の差はあるにせよ、

これをきっちりとコンスタントにやっていない人ができてしまうほど簡単なものではありません。


うちの案件もパーソナルカラー関連は多いですが、

担当カラーリストは、やはり皆スキルを磨いて行っています。

皆、現状維持ではありません。

もっともっとという感覚で学び続けています。

それくらい追求しても、まだ奥が深いのがパーソナルカラーだと思っています。