
Hi, you all fashionista!!
街を行く人々の装いですっかり夏が見えてきた今日この頃、Bunkamura ザ・ミュージアム「俺たちの国芳 わたしたちの国貞」展が5日で大評判なから終了しました。
世界史上では奇跡と呼べる江戸時代265年間。西暦1603年から1868年の265年間日本では戦さのない平和な時代が続きました。当時のヨーロッパでは飢饉、内乱、戦争が連続していました。清教徒のアメリカへの移民は1620年からです。世界史に類を見ない265年間続いた平和な時間は日本独自の文化を育み身分制度の中でも庶民がその人生を最大限に享受出来きました。その時代背景があって反骨の歌川国芳(1797年生れ1861年没)最多の作品を残した歌川国貞(1786年生れ1865年没)が庶民の支持を得て存分に活躍しました。幕末の人気浮世絵師、兄弟弟子による名品展でした。日本美術の国外コレクション世界一を誇るボストン美術館の浮世絵コレクションから2人の作品14,000枚(!!)からの厳選です。確かに見応えもあり江戸時代のポップアートとしての評価も当らずともとうからず。作品の紹介、解説共にわかり易く今風おしゃれに演出されていました。楽しく鑑賞できる工夫はさすがでした。雑誌・ポスター・プロマイドの元祖でしょうかね、笑。
残念に感じたのは何故海外からの借り物としてしか日本の作品を見れなかったのか。少し奇妙な印象を持ちました。江戸時代から明治期にかけて多数の日本美術が海外に流失しました。同時に海外からも日本に流入しました。フランスの印象派の絵画が日本に多く揃うのと同じでしょうか。文化の交流って興味が尽きませんね。
今更ながら美術展に列をつくる日本人って素晴らしいですね!戦さの無い時代はまだ70年。200年後の日本人が今日のコンテンポラリーアートをどう見るのでしょうか。江戸時代の記録更新を熱望した一日となりました。
オマケ① 俳句 「墨を濃く 一字写経や 夏きざす」 美谷島 寸未子(すみこ)
夏めくの「めく」はどの季節にあってもかすかなきざしを表します。
日本人の季節感には恐れ入谷の鬼子母神、笑。
オマケ② 川柳 「美術展 出(いず)ればいつもの 世間あり」
つかの間の別世界。美しい作品に心を満たされる至福の時間。
しかし一歩出てみればいつもの変わらぬ世間にワープ。
心は満たされたので腹を満たしに参りますか、ご同輩。
Wow, isn't that guy cool !! See you !!