真っ暗闇の中でみえた光 | むすひ。

むすひ。

終わり。は、始まり◯

経験の端っこをそのままにしておかない
ひとつひとつの経験の輪を丁寧に閉じてゆこう。

終わり。の「。」は、
はじまりの○へと繋がってるから

 

内なる美、ととのう闇

『一粒』

大地の恵を感じ、
一粒米のいのちを頂く





目を凝らしても何も見えない漆黒の闇の世界に

8年ぶりに還ってきた。

あのレベルまでの純粋な闇は
日常生活で出逢うことはなかった。

私は真っ暗闇の世界に歩みを進めることへの恐怖は全く無い。

8年前にも感じた『あの自由』が
『今ここ』によみがえってきた。

見えないから『みる』ことができる。


その『みえる』世界は、
見えないからこそ四方八方に広がってゆく。

私たちにはいつもその可能性があって、
でも同時に、見ることで『みえる』という感覚を失っている。。

のかもしれないな。


役割とか肩書きがもつ不自由な側面と

同じ領域にあるものがみえてくる。

そこから自由になったときに
自由になったところにあるのが

まさに本来のわたしで
いのちとか祈りという言葉で表現していることなんだとおもう。

そこに立ち還ることができたのは
本当にしあわせなこと。


サスティナブルとかSDGsとか
マインドフルネスとか、

響きが良くて正しそうで
だからこそ薄っぺらく感じてしまう言葉たち。

今回の体験には、
耳触りのいい言葉にはない、
その重み(奥ゆき)があった。

その言葉たちの本質に触れた。


感性をひらく。
私の祈りは今も昔もここにある。

自分自身とつながることで
自然にひらかれてゆく

様々な活動をしていてメインはなんですかって
よく聞かれるけどすべてはココにつながってる。

畑だって田んぼだって同じだ。
私の祈りはそこにある。

真っ暗な世界では
いつも以上にマスクが居心地わるかった。

とにかく邪魔だなぁと何度もおもった。
外しちゃってても誰にも見えないのに、
何度もはずしたり戻したりしてた。


足の裏で手のひらで感じられる感触を
いつも以上に隅々まであじわい堪能した。

自然に空間の奥ゆきをみようとしていたし、

 

モノを受け渡しするときの方向、

お互いの距離感は、

自分の中にあるコンパスが教えてくれた。

 

目は見えてないのに
ちゃんとみえてるんだなぁってのが分かる。

そのコンパスの存在を知ることで
自分への信頼が増す。

次々にみえてくる世界が嬉しかった。

うん、楽しかったというより、嬉しかった。
この感覚のちがいは大きい。

きっといのちが魂がよろこんでいるんだろう。


真っ暗闇のなかで
感覚を少しずつ少しずつひらいたあとに、

まぁるくなって坐り、いのちについての対話があった。

自分のいのちとの対話、
それぞれの思う『いのち』を感じあう対話、

『いのち』ってなんですか?
どこにありますか?

そこまでの体験のプロセスがあったからこそ、の、
浮かびあがる言葉がある。

そこでの体験がいのち。

対話してたときに、
言葉の輝きがみえた。

聴くものだと思ってた音が『みえる』ことに驚いた。

そしてそれは見える世界でも同じようにみようとしているからこそ

『みえた』んだと今感じてる。

この体験は尊い。

五感の垣根を超えた瞬間だったのかもしれない。
香りを聞く、と同じ領域かなとおもう。

感性をひらく。
やっぱりそこは自由でしかない。


真っ暗闇の視界に光がみえた瞬間もあった。

この感覚は、
ある条件がそろったときに
ふだんの生活の中でもたまに遭遇する光なんだけど、

五感でいうところの視覚ではないところで

『みえる』光がある。

それはいつも
(見える世界では)目を閉じているときに起こる。

でも今回は
漆黒の闇のなかで目をひらいているときに

その光がみえていた。

目を凝らしてもうっすらとすら光がささない

純度100%の闇の中にその光があらわれた。

これは新感覚だった。

 

『ミル』という言葉には

様々な漢字をあてがうことができるけど、

ダイアログインザダークで体験する世界は

どの漢字にもハマらない。

だからあえてひらがなで『みる』と表記している

という話も嬉しかった。


いのちが宿っているものに囲まれて私たちは生きてるけど、

いのちは見えない。

見える世界を外したときにみえるのかもしれない。

暗闇の中で一人ひとりのいのちと遭遇しながら対話した。

ダイアログインザダークの環境だからこそ叶うんだと思う。

ちょっとズルいっておもった。笑。





今回のテーマは『一粒』

おひつにあったごはんを食べた。

 

お米ひとつぶひとつぶに個性があることを知った。

一粒一粒がはじける感覚をあじわった。

 

この体験はずっとあとを引くだろうなぁ。

めっちゃ嬉しい。

その感覚を見える世界でもいかして生きたい。

私の祈りがまた年輪のように拡張した体験でした。
ありがとうございましたUMAくん

 

 

 

↓8年前に体験したときに書き留めたこと