2024年 始動 | style-s-works

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ギター工房 "style-s-guitar" が発信している近況情報です。

大変な幕開けとなってしまいました2024年。被災されました地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。1日も早く平穏が訪れますよう願っています。

様々なことが思いとは違った方向へ向かってしまっている昨今、いったい311を含め、過去から学んだことはどこへ消えてしまったのだろうか?と思うことがあまりにも多いと感じます。この歪んだ力学が、どうにか破壊され健全に向かう事を願うばかりです。しかしながら今年は米大統領選もあって前途多難な予感ですね…

 

さて、気を取り直して今年も本業に専念して参ります。そうは言いつつ同時に、仕事以前の大前提となる根本的な事柄から目を背けないよう努力もしなければいけませんね。

 

それではまず下画像ですが、これまで制作した“ ST TYPE  Model “ を一つにまとめたもので先日インスタのストーリーズにもあげた画像になります。今後、こう言った感じで少しづつ製作サンプル/カタログ的に様々なクラフトを上げて行ければと思っています。 見返すと、どれもこれも可愛い可愛いウチの子たちです♪

 

次に、2023年末、ギリギリまでかかって最後に終えた仕事に触れてみます。

まー、やること盛り沢山でした。全体リフィニッシュ(特殊塗装)/ステンレス・リフレット/サイドのルミナリーポジ入れ替え/27Fドット入れ/27F全てスキャロップド加工。

このモデルの27フレットは斜めにカットされているタイプなわけですが、これは本来斜めにカットする前にフレットを打ち込む工程を踏んでいます。そのため後からこのフレットを交換すると溝が砕けたり、フレットがエンド方向へ逃げてしまうわけで適正位置にフレットを打ち込むことが極めて困難な種と言えます。楽器をデザインする際にはそういった部分も考慮する必要があるかと感じたりもしますね。サイドの舟形ジャック落とし込みも強度的にとても神経を使います。

 

そして、本年は6日からのスタートでしたが、新年最初の作業はビンテージ L5 のピックガード製作でした。

この手は元のピックガード材が経年劣化で粉々に粉砕していることが多く、製作依頼されることが多い種。リプレイスメントの販売もあるようですが、殆どの場合サイズが合いません。と言うのも本体が材の収縮によりビス位置やPU間隔が変化しているためで、バッチリ適合させるには1本1本寸法を計測して形状のバランスを取る必要がります。今回の形状も縦に6ミリ程度オリジナルよりも引き伸ばしてラインを調整しました。

 

今日は1/13ですが、年始始まりまして既に工房満杯の状況です。ちょっと既にパニック気味...。

昨年はギリギリまで仕事していたのですが、年始の三ヶ日は流石に仕事モードには絶対入りたくなくないなーと色々考えていたんですが、そこで改めて気付いたんですがワーカーホリックじゃないですけど1年を通して完璧に仕事モードを遮断できる日ってこの3日間しかないことに今更ながら気付きました。なもんで今年の正月はとことん仕事以外のずっと後回しにしてきた事をやりまくってクタクタになっていました。主には服のお直し、修正/修理/改造、ミシンと縫い針と格闘して肩コリンコリン、それと靴の修理とメンテ、保管場所の整理、そしてダイキャストカー(空冷ビートル )のリフィニッシュいろいろ/分解、塗装、組み込み組み立て作業で結局やってることは仕事とあんまり変わらないと言う… 服に関しては昨今、スリムやストレートばかり主流の世の中、ブーツカット を好む自分としては欲しい柄で存在しないその形は既存から改造するしか無く、何とも肩身の狭い思いで頑張るしかありません。

 

上が1/12  下が1/18。下地のメタリック、上塗りのダークブラウン、この形状を均一にシールスー塗装、そして研磨することは、また別の違った技術が必要ですね。難しい..

 

そんなわけで2024年もよろしく、よろしくお願いいたします !!!