ミドフィフで真FIREし、FIRE後、収益物件を売却し、億り人。楽隠居生活8年目の崇徳院ヴェストです。これから独居老人になる可能性もあります。
社会学博士で、NPO法人エンディングセンター理事長の井上 治代さんの記事を共有したい。
彼女の本の紹介だが、死に至るエンディングにかかる手続きや費用が現実だと認識できる。
家族がいるから大丈夫と思っている人も多いでしょうが、
家族の方が先に旅立って、自分が一人残ることも考えられるし、
親族も助けてくれないかもしれないし、
子どもたちがいるからと安心していても、生前・死後を他人に頼む場合の内容を知っていれば、
準備しておいた方が良いことも整理して理解できるのではないか。
【井上 治代(いのうえ・はるよ)さん:NPO法人エンディングセンター理事長 社会学博士。東洋大学教授を経て、同大・現代社会総合研究所客員研究員、エンディングデザイン研究所代表。研究成果の社会還元・実践の場として、尊厳ある死と葬送の実現をめざした認定NPO法人エンディングセンターで、「桜葬」墓地と、墓を核とした「墓友活動を展開している。著書に『現代お墓事情 ゆれる家族の中で』、『いま葬儀・お墓が変わる』、『最期まで自分らしく』、『墓をめぐる家族論 誰と入るか、誰が守るか』、『墓と家族の変容』、『子の世話にならずに死にたい 変貌する親子関係』、『より良く死ぬ日のために』、『桜葬 桜の下で眠りたい』ほか多数。】
崇徳院ヴェストなりに記事の死に際に必要な要点をまとめると、
- 入院に保証人が必要(身元保証人契約)金銭的保証や遺体の引き取り、または両方
- 死亡届の提出や火葬・埋葬、ライフラインの使用停止、運転免許証や健康保険証の返還、年金受給の停止、固定資産税等税金の支払いなど
- 生前利用したサービス(病院・介護施設)に関する料金の精算
- 居住する賃貸不動産の契約の解除や明渡し手続き
- SNS等のアカウント削除
- パソコン、携帯電話の個人情報の抹消処理
- 残されたペットを施設に入れるなどペットの環境整備
- 葬儀、埋葬、供養方法の指定
これらの手続きや実行を他人に委任すると、お金が必要になる。
また、生前から認知症などで後見人が必要だった場合は、後見人にお金を払うだけだと思っている人がいるが、後見人のおこなうことを監督する後見監督人にもお金を払うことになっている。
では、お金がない場合はどうなるのか。
- 「亡くなられてご遺体の引き取り手がない場合は、ご遺体があった自治体の長が火葬し、お骨を安置した後、無縁塔、無縁塚などと言われるところに納骨してくれます」
- 生活保護受給者なら、葬祭扶助制度を使って申請すれば、自治体によって異なるが、一般的には20万6000円ぐらい給付され葬儀者に支払われるので、最低限の葬儀をおこなってもらえる
これから80年くらいは、死後事務委任契約を必要とする人が増加するだろう。
また、この記事に含まれていないが、相当の“遺産”があれば、十分な準備が必要だろう。
「飛ぶ鳥跡を濁さず」というのは、かなり難しい。
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