個別銘柄に投資するようになって24年になる崇徳院ヴェストです。
さて、私にはこのマネーポストWEBの藤川里絵さんの記事に疑問があるというか、
理解できないところがあります。
まとめに
・「損出し」とは、売りたくないけど含み損がある株や投資信託を節税に使う方法
・効率よく「損出し」するには通常の売買ではなく信用取引を使ったクロス取引で行おう
とありますけれど、この節税は必ずメリットなのでしょうか❓
【藤川里絵さん(ふじかわ・りえ):個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。】
始めに、この「損出し」はNISAでは使えません。
NISA口座では損益通算できないし、信用取引もできません。
この方法は、特定口座か一般口座で売買している株には有効です。
そして共有した記事の「損出し」の例を見てみましょう。
たとえばA株で50万円の利益、B株で30万円の含み損で年を越した場合、2024年の税金は、利益の50万円に対して20.315%で10万1575円です。一方、損出しをした場合、利益は、50万円-30万円で20万円になるので、税額は、4万630円となり、6万945円もお得になります。
確かに当年度の節税という意味では6万945円を節税できますが、
損失の30万円から節税額を引いた23万9千円は確定損失です。
B株の含み損を見るのが嫌なら気分が良いでしょうけれど、
長期で見た場合、B株に望みはないのでしょうか❓
可能性があると思う、配当が良い、優待が良いから買い戻すのでは❓
B株がもっと下がっていくリスクもありますが、上がる可能性もあるのでは❓
それから「損出し」せず50万円の利益では手元に39万8千円が残り、他の投資に回せますが、
「損出し」すると、15万9千円の手元資金になり、他の投資に回すお金が減ります。
だから「損出し」のメリットは、
- 特定口座か一般口座で売買している
- 含み損銘柄に望みがないと判断できる
- 当年度の利益(+来年度・再来年度の見込み利益)と損益通算できる範囲の損失額である
- 含み損銘柄を持ち株リストからどうしても排除したい
ではないでしょうか。
まぁ、NISAでの売買では使えないので、
NISA枠以上の投資額の方々なら言われなくてもご自分で判断なさっていると思います。
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