監督:李相日
脚本:李相日
主演:渡辺謙、松山ケンイチ、綾野剛、森山未來、宮崎あおい、妻夫木聡、広瀬すず、佐久本宝
公開:2016年
吉田修一の小説『怒り』が原作の映画です。
原作を読んでいない、映画だけの感想です。
殺人犯がモンタージュ写真で公開指名手配されたことで、
副作用も、反作用も起こりえる。
田代、大西、田中、何の接点もない三人が並行して描かれていく。
それぞれの過去を見られたくない、隠しておきたい生き方。
話の筋として期待した“相乗効果”はどこにも見当たらず、常に分離していて、
殺人犯の行動に集中してしまえば、
貧相になってしまう逃亡劇を誤魔化すための道具としか思えない。
それに、それぞれの背景が安直・軽薄で、話に入り込めない。
これは原作からの構造なのか、脚本が演出したことなのか分からないが、
映画を観終わってしまえば、
「そんなのでいいの?」と思ってしまった です。
豪華キャストも、2時間22分の時間も、無駄になってしまったかな。
このブログオーナーのホームページ 投資に株式な生活