６割超が集団的自衛権賛成／アンケート
日刊スポーツは「２０１４年夏、平和を考える 日本の分かれ道」と題し、戦争体験者や識者が考える「平和」を連日、掲載しています。今日１１日は番外編で「国民の声」を紹介します。都内や大阪での街頭取材では、集団的自衛権の行使容認を閣議決定した政権に対する賛否は、分かれました。一方、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定について、７～９日にニッカンスポーツコムでアンケートを行ったところ、１１６４人（１０代～７０代以上の男性９６８人、女性１９６人）から回答があり、６３・２％が「賛成だ」と答え、「反対だ」の３５・４％を上回った。
閣議決定までの間に、国民への説明や国会で行われた議論については、５割以上が「十分だった」と評したが、「かなり不十分だった」（２９％）と「不十分だった」（１３・８％）も計４２・８％にのぼった。閣議決定には賛成していても、説明や議論については「不十分」を選んだユーザーも、少なくなかった。
安倍内閣を「支持する」は６１・３％で「支持しない」は３５・６％だった。
自由意見では、「本来、自衛権に個別も集団もない。自衛のためにできることは最大限効果的に行うべきだ」（６０代男性）「憲法９条を順守していれば絶対安全とは言い難い情勢の中、容認は当然の流れ」（３０代男性）「憲法改正をせずに集団的自衛権を容認するのは、憲法違反」（７０代男性）「ひと言でいえば脱法ハーブのようだ。こういう脱法解釈ができるから解釈変更しよう、という風に抜け道を選んでいるとしか思えない」（４０代男性）など賛否の声が寄せられた。「国会での議論はこれからだ。そこで国民にもつまびらかにされる」（６０代男性）の指摘もあった。