週末にフリーで雀荘に行ったら、対面に女性が座っていた。

雀荘に女性がいる事は、最近では良くある事だ。

たいていがカップルで同卓しているのに対し、1人で来ている女性という点では少し珍しいかも知れない。

誰が座っていようと、淡々と摸打をするつもりだった。


あいさつを交わし、ふと目を上げると…飛び込んで来たのは、溢れんばかりの巨乳だった。

割とタイトな黒のTシャツから、そのボリュームが窺い知れる。

おそらくEかFはあるだろう。

「イカン、集中しろ…集中」と自分に言い聞かせた。


結果は惨敗。

勝負中に要らぬ妄想ばかりが浮かんでしまった。

しかし、あの巨乳は犯則だわ。

負けた代わりに良い物を見れたから、まぁいっか~。









21時過ぎにようやく家へ辿り着いたと思ったら、自分の家の対面にある駐車場で男女がイチャついてやがる。

雨が降っているのに傘もささず、どんだけだっつーの。

しかし、どんな会話をしているのか気になる。

自分部屋に戻るや否や、相手に気付かれぬ様にそっと窓を開けてみた。


女「絶対やったらダメだよ」

男「わかってる」


………何をやっちゅうねん!?

幸せになれよ、若者。


かなりの好感触を得ていたので、必ず戻ってくると信じて疑わなかった。

「これで戻ってこなかったら、相当ショックだよな」とか言って待っていたら、何分経っても戻ってきませんでした~~~ハイ、終了。

しかもアドレス聞けず仕舞い。

「あの子達は飲み過ぎて、きっと体調不良に陥ったんだ…」とポジティブに考えるので精一杯。

この後の動きは、精彩を欠いてしまった。

結局、始発まで居座り、パスタ屋で朝食をして終了。

お疲れ様でした。

また6月中に行きましょう。


そういえば、これを書いている途中に思い出したんだけど、

静岡から来たという2人組にも絡んだっけ。

地元には楽しい所が無いから、わざわざ六本木まで来て遊んでいるのだとか。

いま考えてみると、あの子たちが一番かわいかったな~。




裏テーマのミッションが完了した所で、

手の位置を肩から腰へとゆっくり移動させる。

その子が耳元でそっと囁く。

「お腹はダメなの…」

その言葉を良い様に勝手に解釈した俺はさらに…

この後の手の位置については、ご想像にお任せします。

しばらく踊った所で、一緒に酒を飲む展開に。

やっと落ち着いたと思った所で、俺が一緒に踊った子が「トイレへ行きたい」と言う。

手に持っている酒を預け、おぼつかない足取りでトイレへ向かった。

10分くらい経っただろうか、一向に戻ってくる気配が無い。

すると、踊った子の相方が「心配だから、ちょっと見てくるね~」と言い残して立ち去った。


つづく






その子は相当酔っている様だった。

足元がフラフラしている。

スペックは「20代前半・会社員」。

あとは忘れた。

フラついているので、俺は支える様な体勢で踊り始めた。

その瞬間、今回の裏テーマ「腰にスリスリする」が実現可能なポジションに。

実行してみると、何の抵抗も無い。

疑念が確信に変わる瞬間だった。


つづく



クラブマジックが働いているのだろうか。

友人と話している子は、かわいく見える。

見惚れていると、その子の相方が手持ち無沙汰になっている事に気付いたので話し掛けようとすると、逆に向こうから声を掛けられた。

「知り合い~??」

頭に電流が走る。

思考が勝手に「この子はイケる」と判断する。

俺は堰をきった様にトークし始めた。


つづく

こちらの雰囲気を察したのか、友人は放流作業へと移行。

お互いアドレスを交換し、その場を立ち去った。

ちょうど2時過ぎだったろうか。

周りを見渡すと、かなりの人で賑わっている。

気持ちを新たにしてダンスフロアの群衆に紛れ込み、

流行りの音楽に合わせて、リズムに乗る。

たまに聞いた事の無い音楽が流れる。

クラブは、こういう最先端の音楽をチェックする場所でもあるのだ。

しばらくすると、友人が2人組の女性を捕獲。

まだまだ、六本木の長い夜は終わらない。


つづく

2×2の即席合コン。

俺が話した相手のスペックは、「33歳・アルバイト(派遣?)・本条まなみ似の癒し系」。

あとの記憶はあいまいだ。

話してみると、どうやら酒が飲めないとの事。

相手は素面なので、こちらがベロベロに酔っている雰囲気を出してしまうと、どうしても引いてしまう傾向がある。

意識が遠退く中、あくまで紳士的に振舞った。

一方、友人はマシンガンの様にしゃべくっている。

かなりお気に入りなのだろうか。

こちらは会話が途切れ途切れになってきたんですけども…。


つづく

ジンライムをこれでもかと煽り続ける。

フロアに響いている音楽が頭の中を駆け巡り、

だんだんと体がフワフワしてきた。

この感じがたまらなく好きだ。

そして、機を熟した友人が突如野獣と化す。

今回のテーマは「壊れた紳士」、スタンスは「とびきりの笑顔」だぞ、

そこを忘れないでくれ…と壊れゆく平常心の中で願った。

猛然とたて続けに女性へアプローチをする。

しばらくすると、テーブル席に座っている女性と絡む事が出来た。


つづく

フロントでエントランスフィーを支払う。

ふと、友人が「ここはイケそうな匂いがする」とつぶやく。

その先に待っていた光景は、この後の展開を期待させるものだった。

ゴージャスな内装、13階というロケーションを生かした窓から見える夜景、1フロアという解放感…ここは素晴らしい。

ジンライムを飲みながら、ゆっくりと店内を練り歩いた。


つづく