「その人、もう死んだ?」 | 話すだけで成績が上がる家庭教師戸田朝海の勉強できないコンプレックス解消大作戦!

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こんにちは。
府中・京王線沿線の家庭教師、戸田朝海です。

小学生の生徒さんを教えていると
時々驚くような発言を耳にすることが
あります。

まあ、大抵は本人に悪気はなく
言葉の意味をよく知らずに言っているか
深く考えずに発言しているだけ
なのですが……

あるとき、
生徒さんの中でこんな発言が
流行ったことがありました。

「その人、もう死んだ?」

……すみません。
ちょっとドキッとする言葉ですよね。
急に聞くと、なんとも衝撃的です。

国語の問題文になる作品には
中には古いものがあり
その作品の著者は既に亡くなっている
というものも少なくありません。

そういうことを知った生徒さんが
新しい問題文を見るたびに
著者の方が既に亡くなっているのかどうかを、
やたらと聞きたがったことが
あるのです。

それが、
「その人、死んだ?」
なのですね。

子どもの言うこととはいえ
あまりいい言葉ではないですし
「死」を軽んじるような発言は
どうかと思いますが

ただ、この発言だけを聞いて
「子どもというのは、実は残酷なのだ」とか
「今時の子どもは命の価値をわかっていない」
などと判断してしまうのは
ちょっと早計かもしれません。

実際、子どもの発言を聞いていると
「死」という言葉が実に簡単に
出てきます。

子ども同士の言い争いでは
「バカ」とか「アホ」とかと
同じノリで「死ね」という言葉が
使われます。

どうも見ていると
年齢が若ければ若いほど
その傾向が強いように
感じられます。

これは何故なんだろう?
と、ちょっと考えたんですね。

それで、一つ思ったのは
「死が自分から遠いから」
ではないかと。

ちょっとこれも
不謹慎な言い方になりますが
人間、お年を召すごとに
「死」がだんだんと
近くなってきますよね。

自分自身もそうでしょうし
だんだんと、知人・友人などが
この世を去っていく。
そうすると、「死」がとても
身近なものになってきます。

そうなると
とても「死」を笑いのネタになど
できなくなってしまいますよね。
(すごく豪胆な方は、
逆にご自身の「死」を冗談に
なさったりしますが)

つまり、人間は
「自分から遠いものは笑いのネタにできる」
という面があるのではないでしょうか。

世界のセレブ達の生活ぶりなどが
憧れの的になりつつも
ちょっと可笑しみを感じたりするのは
「自分から遠い世界」だから
ではないかと思うのです。

そして
これは逆に捉えることもできます。
どういうことかと言うと

「人間は、笑うことによって
その対象を自分から遠ざけようとする」


ということ。

「私は『それ』を笑いの対象としている」
「ということは、私は『それ』から遠い場所にいる」


という図式が成り立ちますね。
つまり、それを笑うことによって
私は『それ』とは全然違いますよー
私と『それ』を一緒にしないで下さいねー

とアピールしているとも考えられます。

昔、生徒さんが
テストが返却された後などに
「クラスの〇〇ってヤツがさあ、
数学6点しか取れなかったんだって!」

などと言って、人を笑いものにする光景を
よく見かけました。

しかし、そういうことを言う子は
決まって、優等生ではありませんでした。
むしろ、自分の思うような点数が取れて
いない子ほど、そういうふうに
人を笑う傾向にあるのです。

私はこれ、どうしてだろう? と
ずっと考えていたのですが

「笑うことによって、自分から遠ざけたい」

と考えたら、
腑に落ちるような気がします。

笑うことで
「その人と自分は違う」と
言い聞かせようとしている。

そう考えてみると
誰かのことを笑いたくなった時には
「自分とその人は、遠い世界にいるから笑える」
のか、それとも
「むしろ自分と相手は近い存在だから、
相手を自分から遠ざけたくて、敢えて笑おうとしている」

のか、その辺りを見極める必要がありそうです。

どうも見極めるポイントは
「心底面白くて笑っているかどうか」
という辺りに転がっていそうな気がします。

笑ってるときの空気が
ハッピーかどうか、爽やかかどうか。
この辺も注意ですかね。

戸田朝海でした(^_-)☆

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