府中・京王線沿線の家庭教師、戸田朝海です。
教育界には、
「転ばぬ先の杖を与えるのが教育である」
という考え方があります。
つまり、子どもが失敗して転ばないように、大人が予め対処してあげましょう、転ばなくてすむ方法を教えてあげましょう。ということです。
で、これ実は親御さんも、それを望んでらっしゃることは多いと思います。社会に出て苦労させたくないから、学歴をつけてあげたい。受験で失敗しないために、早いうちから受験させて、質の高い学問を身に付けさせたい。
これは多くの親御さんの願いです。当然の願いだと思います。子どもが辛い思いをすることを望む親がどこにいるでしょうか。
しかし、私個人の意見としては、時には「失敗」することも大事だと思っております。何故かというと、実は、失敗から得られるものって、とても大きいからです。
私は過去の人生で、割と大きめの失敗をしたことがあります。
しかも、その後も小さな失敗が立て続き、もう全くいいことなしの人生を送りました。一つ足を踏み外しただけで、一気にごろごろ転がって転落人生ですよ。(ちなみに、この話を人にしたところ「日陰の女」とあだ名をつけられましたw)
いや、この頃のことはね…あんまり思い出したくないです。すごく苦しかったですもん、毎日。
でもね、じゃあ今の私が
「あの時、あんなことさえなかったら!」
と思ってるか、っていうと、全然そんなこと思ってないんです。
だって、そのお陰で私はものすごく成長出来たから。
正直、あの「日陰人生」を送る前の私と、今の私とでは、もう人格が変わってるというくらい、中身が変化してます。あの失敗がなかったら、おそらく今の私はここにいないでしょう。「子ども達の幸せな未来」とか、絶対言い出してないと思う(笑)。もっと自分勝手で、人の弱さを理解しない、傲慢な人間のままだったと思うんですよね。
失敗はときに、人を大きく成長させます。
失敗って、考えようによっては「成長のチャンス」です。
先生からの教えや、成功体験から得られるものもたくさんありますけど、「失敗からしか得られないもの」も、たくさんあります。
そして、私は貴重な「成長の場」である「失敗」のチャンスを、むやみに生徒から奪いたくないな~と思うんですよね。
あ、だからって、私みたいに人生を変えるほど大きな失敗をしてはダメですよ!!
もっと小さいことでいいんです。
だから、本番の受験で失敗しないために、普段のテストや模試では、思い切って失敗を重ねておく、というのも一つの手段です。もちろん、普段の勉強や練習問題などでは、なおさらどんどん間違えて、その失敗からより多くを得ることです。
大事なのは、失敗しないことではなく、「失敗から何を学ぶか?」ということなのだと思います。
失敗を回避するのではなく、失敗からいかにリカバリーして、そこから更に成長するのか。
こういう風に考えられたら、この先の人生、何も恐れることなく、自分の力を信じて、突き進んで行ける人になれるんじゃないかなあ、と思うんですよね(*^_^*)

