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目次
・日本カレーブーム
・わたしのカレーブーム
・初心に帰るカレー作り
・昭和カレーの味
・昭和カレーの材料
日本カレーブーム
日本国内のカレーブーム。
もういつから始まったのかは思い出せないけれど、随分長いこと続いていると思う。
スパイスから作った本格カレーの写真をネット上で頻繁に見かけるし、雑誌の特集でもカレーがよく組まれている。一昔前スープカレー店が流行ったこともあったな。
書店の一角にある料理本棚。「カレー」と書かれたプラスチックの仕切りの間に本格カレーのレシピ本が並んでいるが、その幅もじわじわと広がっている気がする。
雑誌クロワッサンの最新号のテーマは「感動カレー」。カレー関連のレシピが105皿も。
これには驚いた。
暮らしの雑誌クロワッサンは、年齢層の高い主婦向け雑誌の印象。
本屋で何度か立ち読みくらいはしたことがあったけれど、目にした特集はアンチエイジング、大人向けの体操や健康関連の情報、片付けやお掃除等だったと記憶する。
料理が特集される号も、「骨を強くする料理」、「減塩レシピ」等大人世代向けのレシピが多いと思っていた。
そんな立ち位置の雑誌にまで本格スパイスカレーが幅を利かすとは、驚き。
私は今月も立ち読み(チラ見)だけした。
わたしのカレーブーム
私の中のカレーブームは去年の夏にやってきた。
去年の9月頭に書いた記事に、「カレーばかり作っていた8月でした。」と書かれている。
カルディで買うロイタイカレーにハマり、その後は自分で一から作ってみるようになった。
約一年経ち、おかげさまでカレー料理のレパートリーも増えた。
初心に帰るカレー作り
近々またカレーを作ろうと、買い物に行った日、とあるパッケージに惹かれた。
「なつかしの昭和カレールウ」
説明書きには、『「昭和カレー」は昭和10年に東京都大田区で誕生いたしました。以来、今日までご愛顧頂いているロングセラー商品となっております。日本にカレーが浸透し始めた頃の懐かしい味をお楽しみください。』とある。
「なつかし」と言われても、平成生まれの私は昭和のカレーを知らない。
なつかしさに浸るためというよりは、昭和カレーの味がどういうものだったのか、純粋に興味が湧いて買ってみることにした。
普段なら「甘口」のカレーは、絶対に選ばない。
後から調べると、このシリーズから中辛と辛口も出ているようだったけど、スパイスの辛さに慣れていない昭和の日本人は甘口カレーが標準だったのではなかろうかと根拠はなく勝手に想像し、甘口を手に取った。
昭和の味が知りたいので、レシピを捻りはせず、裏側の説明に素直に従ってつくる。
材料は玉ねぎと人参とじゃがいも。お好きなお肉とあったので、豚の細切れ肉を用意。
炒めて、水を注いで煮て、仕上げにルウを。
お皿に注いで、先日から漬けている赤玉ねぎのピクルスを添える。
昭和カレーの味
甘口にしたので、ピリピリとした辛味はなくて食べやすい。しかも美味しい。
この味、何かを思い出す。
何か…何か…
あっイギリスのカレーだ!
黄土色をしているところもイギリスのカレーっぽい。
小麦粉の味が強いイギリスのカレー。
日本のカレーはイギリス海軍のカレーが伝わったものなのだから、日本の家庭に広がり始めた当時のカレーの味がイギリスっぽいのは必然かもしれない。
昭和カレーの材料
ルウの原材料は以下の通り。
材料からしてイギリスを感じないわけにはいかない。
小麦粉が主体で、ラード(豚脂)をたっぷり使うところがイギリス料理っぽい。
イギリスのレシピ本に登場しがちな「チャツネ(玉ねぎの食事用ジャム)」が入ってくるのもイギリス料理っぽい。
思わぬところでイギリスを感じさせてくれたので、私のイギリスネタが追加された。
イギリスのカレーを思い出した昭和カレーだけれど、イギリスで食べるカレーよりも美味しい。
イギリスのカレーにはコクがない。
(例外はきっとある。)
カレー粉と小麦粉をお湯で溶いたような味がする。
昭和カレーにはコクがある。
たぶんイギリスカレーに日本料理の十八番「旨味」を入れたことで感じる「コク」なのだろう。
イギリスのカレーにはきっと入っていないであろう乾燥椎茸や魚介のエキスが入っている。おまけにうま味調味料も。イギリス料理にはあまり化学調味料が使われない。
昭和カレーなので、副菜も昭和を感じる茄子と筍としんじょの煮物にした。
上からかけるとろみダレは本葛で。