イギリス人と連絡先を交換した後、程なくイギリス人から連絡がきた。
 
 
イギリス人をJとしておこう。
それから、Jから毎日のようにお誘いがあり、だいたい仕事後、2時間くらいカフェで話す日々が続いた。
 
会っている間はあの人のことは忘れられるし、何よりJと一緒の時間が楽しかったのだ。
 
次第に、ガチガチにかたまっていた私の気持ちも溶けていって、あの人から連絡がなくても、会えなくても、気にならなくなってきた。
 
むしろ、毎日のように会っているのに、進展しないJとの関係が気になってきた。
 
その後、Jとは徐々に関係が深くなって、いわゆるデーティングの期間を過ごすようになった。
 
その頃には、あの人への気持ちはほとんど無くなっていた。
 
 
そんなある日、仕事の後、久しぶりにあの人が車で送ってくれた。
 
私の気持ちが離れたのを察したのか、今度ここに行こう、何をしようとやたらと誘ってきた。
 
私はきっぱりと
 
「もう会いません。彼氏みたいな人がいます」
 
と言った。
 
これで、ようやく、本当に終わった、
 
 
ハズだった…
 
次回に続きます。