教授からのご飯のお誘い、有り難くOKして、お気に入りのイタリアンレストランを予約しておいた。
相変わらず、楽しくお話して、教授の泊まるホテルのバーでも一緒に飲んだ。
渡したいものがあるから、とホテルの部屋に入るように誘導されたが、
躊躇していると、
ドアのところでお土産をくれて、無理強いはしないでくれた。
その後も私が東京に行った際に、水族館デートしたり、ご飯連れて行ってくれたり、教授の大学に遊びに行ったりした。
ただ、距離がそれ以上近くなることはなかった。
私の中では、やっぱり30歳上のあの人が消えなかったのだ。
会えない日々は続いていて、とても苦しかった。
他県にいる教授とはいつも会えるわけではない。
教授と会っていない時は、いつもあの人からの連絡を待つだけだった。
それでも、教授との交流で癒やされ、何とか自分を保っていた。
いつも至れり尽くせりで、教授のところに行ったら大事にしてもらえるだろうと思った。
教授のことを好きになれたら、いいのに…って何度も思ったがダメだった。
いっそのこと、仕事もやめて、教授の研究室に入ろうかとも思った。
未熟だった私は、研究を続けていく自信がなくて研究者への道を諦めたが、今ならもっと上手くやれるかも、とも思った。
どこか遠くへ行けば、新しいことを始めれば、自然にあの人のことを忘れられるんじゃないかって。
フリーの仕事は充分にやった。
人生の方向転換をする時かもしれない。
そんな時、久しぶりにあの人から連絡があった。
次回に続きます。
