最低体重を記録した私。
達成感を感じるわけでもなく、
あと何キロ痩せれば安心できるのか
を考えていた。
痩せることにとらわれる生活はハードで、早く抜け出したいと思うものの、
あと、5kg痩せれば大丈夫かも(=安心できるかも)
としか考えられなかった。
厳しく食事制限していたが、次第に「これくらいなら...」と自分に許可する食べ物が増えていった。
もちろん、例えば定食みたいな、きちんとした食事は食べられないのだが、
チロルチョコ1個ならOK、みたいな感じだ。
「1個食べる」の頻度が徐々に増えていく。
拒食症の大半は、過食症に移行する
と言われる。
私の場合も、過食の側面がチラつき始めた。
特に顕著となるのが、お酒を飲んだ時だった。
バイト大好きだったからバイト後の飲み会にも参加することもあったし、
当時付き合っていた彼氏がグルメだったので一緒にご飯を食べに行くこともあった。
まだ人前ではたくさん食べられなかったのだが、
飲み会が終わって一人で帰るときに、
食欲が爆発した。
コンビニで3袋以上お菓子を買い、時には自転車で帰りながら食べた。
夜中だし、暗いから誰にも見られない。
滑稽なのが、理性も少し残っており、
1軒目のコンビニで多少のカロリーを考えながら少量のお菓子を選ぶ。
ところが、足りなくなって2軒目でまた少し買う…
という感じだ。
数軒コンビニをはしごして帰るのだが、
不思議とお腹いっぱいにならなかった。
甘いものをいっぱい食べるのに、気持ち悪くもならない。
お酒を飲むと、底なしの胃になるような感じだった。
ただ毎日お酒を飲むわけじゃなかったし、
なるべくそういう誘いは断って最低限にしてたから、
一気に太ったわけじゃなかった。
それ以外は制限してたから、かなりゆーっくり体重が増えていった感じだった。
もう少し回復してから、拒食症の後輩の相談を受けたことがある。
その時の私はもうガリガリではなかったが、お互い拒食症の思考があることは何となく気づいていた。
当初、ガリガリだったその後輩も次第にふっくらし始めた。
過食症になっていると告白してくれた。
その時教えてくれた食事内容は、
パン1斤にお弁当3つ、それ以上。
私も驚くくらいの量だった。
私と違って、お菓子はそんなに食べたくならないらしい。
後、お酒の有無も関係なく過食してしまうと。
拒食症/過食症にも、いろんなタイプがあるのだ。
私の場合、過食がでる頻度が少なかったし、
後輩のようには大量には食べていなかったので、
過食についてそこまで深く悩んでいなかった。
それに過食してしまった後は、「まぁいいか」と思うことが多かった。
それが自然に回復に向かわせるポイントだったと思う。
完全に回復していない私だったが、後輩には、
" まぁいっか " と思うことで、前より楽になったよ。
って言った気がする(役に立てなくてスマン
)。
この頃大学院での研究に必死だったのも、回復するきっかけになったと思う。
生活の中で、優先順位の一番が研究になっていた。
ただ、人前で食べることにはまだ抵抗があった。
早朝や深夜の実験計画をたてて、一人でコンビニ食を研究室で食べることもあった。
日中周りに人がいる時は、15時くらいに売店で買ったサンドイッチとヨーグルトのランチにすることが多かった。
必ずカロリーをチェックしていたが、以前のように記録したりはなかった。
お菓子をちょこちょこ食べるので、記録なんかめんどくさくてできない。
もうこの頃には、半分治っていたのかもしれない。
ただ「太ることへの恐怖」はなくなってなかったし、人前での食事に抵抗もあった。
拒食症の後遺症だろうか。
拒食症じゃなくても、若い女の子なら太りたくないと考えるし、
ダイエットだってするから、私の変な食生活はその延長なのかもしれない。
私は何度もいろんなダイエットに挑戦するが、結局成功したことはない。
「まぁいっか」という思考が身についてしまったので、もう痩せるのは無理だった![]()
食事制限はほぼできず、ジムに行ったり運動することで太り過ぎるのを防いでいた。
以前と違うのは、
「痩せなきゃ」みたいな強迫観念は弱くなっており、
純粋に運動も楽しんでいた。
幸いひどい過食症に陥ることなく(単発的な過食はあったが)、
回復へと向かっていった。
