Youtube視聴者様からご質問があったので、回答動画をアップしました。標準原価計算において、加工費を仕掛品に集計する方法についてのご質問でした。
この時に出ていた話の一部が、「仕掛かり中の品物に加工費を集計せず、原材料費のみを集計するのはありか?」みたいな内容でした。
このご質問を見た時に、以前、監査法人時代に決算の監査で、ある製品種類において、加工費が仕掛かり中の製品の一部にのっていなかったケースを発見したことを思い出しました。
もちろん、これは会計的にはアウトでして、仕掛品の資産評価が過少になり、棚卸資産が過少ということは、回りまわって売上原価などの費用計上が過大になる危険性があります。
監査ベースで見ても利益の過少計上につながりかねませんし、もしも税務調査官がこのあたりの知識に長けていたら問題になるのではないでしょうか。(期ズレの問題となりますが)
この問題は、建設業だけでなく、受注ソフトのIT業界でも起こり得る現象です。
仕掛品への加工費の集計って、実務的にはあんがいブラックボックスです。
理論のベースは日商簿記2級レベルですが、あんがい(特に中小メーカーあたりでは)おざなりになりやすい原価実務であったりします。
原価計算をまじめにやろうとすると、実は作業員の時間集計とか、費用の作番別でのシステマチックな集計とか、けっこうIT化のレベルも関係する高度な話が含まれてきます。
管理会計に直結するところでもありまして、案外極めてみると面白い領域かもしれませんね。