今日は、日経新聞の時事ニュースで会計知識をお伝えしてみたいと思います。
11月9日の日経朝刊19面で、
明治ホールディングスが株式分割の
発表を行ったと報じられました。
じっさい、明治ホールディングスさんの
ホームページを拝見すると、
11月8日付で株式分割に関する
ニュースが伝えられていました。
※
株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更並びに株主優待制度の変更に関するお知らせ
https://www.meiji.com/news/detail/pdf/2022/221108_01.pdf
具体的には、
2023年4月1日から2株を1株にする、
という株式分割の実施が予定されることになります。
この報道を受けてか、同日の株価が上がっています。
•発表当日(11/9)の株価は
プラスに反応 6,320円(前日比+70円)+1.1%
ここで基礎知識です。
株式分割とは、1株をいくつかに分割し、発行済みの株式数を増やすことです。
投資家などからの出資を受けずに、 無償で株式数の保有を増やすので、
「株式無償割り当て」とも呼ばれます。
株式分割のメリットは次のとおりです。
•1株あたりの単価が下がるため、より多くの投資家が株を買いやすくなる。
•その結果、購入する投資家が増えれば株価が上昇することも考えられる。
一方、デメリットとしては、株主数が増えた場合に、株主管理事務等に係る
コストが上がる点などが挙げられていますね。
とはいえ、状況によりメリットの方が
多く感じられる場合がよくあるため、
株式分割はたとえば株価が好調な時勢の時などは
活発に行われたりします。
すごいときは、かつてライブドアやゼットホールディングスなどが
行ったように100分割なんていうのもありましたね。
ちなみに、明治ホールディングスが発表した年度末の
業績予測です。
2023年3月期の連結業績予想
売上高 1兆525億円
営業利益 835億円 ※前期比
純利益 600億円(△31.4%)
→売上高予想は170億円アップ
→純利益予想は25億円のダウン
売上はアップしていますが、純利益の予想は下がっていますね。
その理由としては、次のようなことが考えられています。
・食品セグメントにおいて、
急激な円安進行に伴う原材料コストおよび
エネルギーコストの上昇が当初の想定を上回った。
6月時点の想定レート:120円
11月9日:146円超
半年くらい前の想定レートが
120円くらいとしたら、
それよりも2割レートが上がっている
現状では、単純に輸入の円建てコストが
2割上がることになりますから、
それは厳しいですよね。
ほかの輸入によって材料や商品を調達している
企業にとっては他人事ではない話です。
以上、本日は明治ホールディングスと
株式分割をテーマにした会計知識の勉強でした。