会社の運転資金の回転スピードを測る指標として、
キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)というものがあります。
これは、商品を仕入れてから売上代金を回収するまでの平均期間を
日数で表示し、それが短いほど資金効率が良い会社であると判断
するものです。
数値例で見ていきましょう。
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(例)A社の年間売上高は730億円だった。
バランスシート上の運転資本に関する各資産・負債残高は
次のとおりだった。(運転資本=営業活動に必須の資産・負債)
(営業活動に必須の資産)
売上債権…80億円(※売上債権=受取手形+売掛金)
棚卸資産…60億円
(営業活動に必須の負債)
仕入債務…72億円(※仕入債務=支払手形+買掛金)
(参考)事前に準備が必要な運転資本の不足額
⇒売上債権80+棚卸資産60-仕入債務72=68億円
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以上より、CCCを求める。
(答え)
ステップ1
1日当たりの売上高を求める
⇒730億円÷365日=2億円/日
ステップ2
⇒各要素の回転日数(支払・資金化などにかかる日数)
売上債権…80億円÷一日当たりの売上2億円=40日
棚卸資産…60億円÷一日当たりの売上2億円=30日
仕入債務…72億円÷1日当たりの売上2億円=36日
ステップ3
⇒売上債権回転日数+棚卸資産回転日数-仕入債務回転日数
40日+30日-36日=34日…CCC
以上より、A社の場合はキャッシュ循環の日数が34日と
1ヵ月強であることがわかった。
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…と、このような計算をします。
ちなみに、だいたい売上債権は1-3ヵ月、在庫は1-2ヵ月、
仕入債務も1-3ヵ月程度なので、おおむねCCCは
1.5~3ヵ月くらいが常識的な線ではないでしょうか。
つまり、資金循環が45日~90日ぐらいという感じです。
この点、同日の日経新聞では
日本電産が2012年3月末に85日だった資金循環の日数を
今期末に60日へと短縮する数値目標を掲げているようです。
ちょっと前の指標ですが、2010年度の指標では
ソニーやパナソニックが約40日だと計算表示している
サイトがありました。
そこには、比較として米アップルのCCCも出ていましたが、
それがなんとマイナス20日。
つまり、「発売前からすでに資金回収を終えている」
という恐ろしい状態です。
「お前はすでに回収されている」
みたいな感じです。
まるで「YouはShock!」とテレビの主題歌で
クリスタルキングが叫んだ
昔の「北〇の拳」の主人公の決め台詞みたいですね。
(参考「アチョー!…お前はすでに死んでいる。」byケンシロウ)
米アップル、CCCでも怪物ぶりを発揮しています。
御社の資金繰りや資金効率をチェックする指標として、
いちど試してみてはいかがでしょうか。
柴山政行
(追伸)
どうでもいい情報ですが、おじさん世代では、
CCBと語尾を1文字変えて、
「ながいいキッスの途中で…フッフ…(さりげ~なくう~)♪」
というあの一発ヒットソングを出したグループを思い出します。
ああなつかしき1980年代ですね((+_+))
Romanticが止まりません