【連載】数字が苦手でも会計士になれたユニーク学習法 49-1 | 会計知識、簿記3級・2級・1級を短期間でマスター【朝4時起き活動のススメ】

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Lesson-49 私の資格取得費用

 まだ私が公認会計士試験の受験生だった頃、専門学校の授業中の雑談で、先生から次のような話を聞いたことがありました。

 「公認会計士の資格を持っていれば、担保がなくても300万円くらいは銀行からすぐに借金することができるんだよ」

 その時は、素直に、すごい信用のある資格なんだなあ、と感心しました。

 ただ、仮にそういうことがあったと仮定しても、当時はまだ平成2年で、バブルの最中にあったものですから、ある意味かなり特殊な状況下での話だろうと、それなりに今なら割り引いて考えなければなりませんね。

 なぜなら、平成10年に、私自身、独立開業にさいして銀行に100万円程度の融資を申し込みに行ったら、案の定というか、あっさり断られましたから…(現実はそんなものです)

 さて、借金の話はともかくとして、「公認会計士の資格には、どのような価値があるのでしょうか?」というのがこの章でのテーマになります。

 ここで、かなり強引ですが、会計学の世界での理論をちょっとご紹介しましょう。

 会計学では、企業の持つ財産の評価について、次のように2つの代表的な基準があげられています。

 財産評価の基準

1.原価基準:財産を、その取得に要した額(支出額)で評価する。

2.時価基準:財産を、その時の取引価格(時価)で評価する。

 原価とは、その財産のもつ「おおもとの価値」です。取得原価ともいいます。購入した時にかかったお金だと思っていただければよいでしょう。

 そこで、この項では、公認会計士の資格を、私の場合の「取得原価」で評価してみたいと思います。



(次の記事につづく (約1時間後))