Lesson-45 大掃除の日とベンツ
個人会計事務所に入ってから4ヶ月が経った頃、事務所の年末大掃除がありました。
その日は朝から、副所長の決めた分担に従い、せっせと床そうじや書棚の整理など、日頃の汚れをやっきになって落としていました。
私の分担は、パソコンの周辺の掃除と窓拭きです。
冬とはいえ、力を込めて雑巾がけをしていると、だんだん体があったかくなってきます。
ついには、Yシャツを肘のところまで腕まくりして窓を拭いていました。
昼近くになった頃、1階の窓がきれいになったので、2回のベランダ側の大窓をごしごし拭きはじめました。
その時、自分が社会人になって、これがはじめての事務所の掃除であることに、はたと気付きました。
監査法人時代は、ビルの清掃会社に全て任せていたわけですから、職員だったわたしは、会社の中で雑巾やモップをもつことは全くありませんでした。そういった意味では、楽だったんですね。
「年末に 1人窓拭く 会計士」
ほこりにまみれながら、笑えない俳句をつぶやいたりしていた自分がちょっと虚しかったです。
(つづく)