ここで、「約束手形を受け取る」という行為の思考手順を
次のように分解します。
1「商品を引き渡した」
↓
2「代金を受け取る権利(売上債権)を手に入れた」
↓
3「約束手形の受取は、手形代金を受け取る権利の増加である」
↓
4「手形の代金を受け取る権利の増加は、受取手形という勘定の借方に記入する」
ここまで噛み砕いて思考すると、裏書譲渡という取引にも
スグに対応できます。
1「商品を仕入れた」
↓
2「代金を支払う必要がある」
↓
3「今回は、手持ちの手形債権(手形を受け取る権利)を譲渡して代金にあてた」
↓
4「手形の代金を受け取る権利の減少だから、受取手形勘定の貸方に減額記入する」
このような簿記的思考プロセスを常に働かせることができるので、
本質論を常に学んでいる受験生は、裏書譲渡の問題で「貸方に支払手形」と
やってしまうことは、まずありません。
一事が万事で、あらゆる簿記のテーマには、その背後に原理原則に従った
「会計的な思考プロセス」が必ず存在します。