ほんとうに必要な能力ってなんだろう…(試験合格編) | 会計知識、簿記3級・2級・1級を短期間でマスター【朝4時起き活動のススメ】

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今日、6月10日に行われた日商簿記1級の本試験問題をざっと

眺めて、解答を確認していたときに、ふと思いました。


商業簿記の出題テーマは「連結財務諸表」だったんですね。


で、連結自体は今回の大ヤマだったので、わりと事前に問題を解いて

準備していた人が多かったと思うんです。


ただし、出題形式が少し変わっていました。


子会社がA社、B社およびC社と3つもでてくるんですね。

しかも、C社が海外子会社です。


おそらく、子会社が3つのケースなんて、ほとんどの1級受験生は

経験がなかったと思います。


かなりの方が、「A社、B社、C社」と見た瞬間に、

「こんなのやってないよ~!」と

心の中で叫んだかもしれません。


でも、厳しい言い方をすると、

「すべてのパターンに準備して望める」なんて考える方が

甘いんです。


試験委員の先生が考えていることは、

「パターン学習で受からせるほど、1級は甘くないよ~ン。」

です。


「目先は変えるけど、一所懸命問題を読んでごらんなさいよ。

…ほら、こことこことそこに、例題レベルの知識で部分点が拾える

手掛かりをちりばめておいたよ。

あきらめずに、問題文の指示についておいで」


こんな試験委員の先生方のささやきが聞こえてくるようです。


そうなんです。

ひとつひとつの資料は、けっして手が出ないほど難しいわけではないのに…。


ただ、今までに見たことがない形式、というだけで精神的に動揺し、

落ち着いて個別に対処していけば7割くらい積みあげられるところを、

大事なポイントを見落として、点数を落としていく…。


なんど試験を受けても、1級に受からない方の陥りがちな罠です。



よくある理由は二つです。

「パターンにこだわり過ぎる。」

「知識を増やせばなんとかなると思っている。」


ちがいます。


「必要十分な基礎知識」を

「自由自在に新しい状況に応用できる」


この一点が、試験委員の先生にとって、確認した知識なのです。


これ、ビジネスでもそうですよね。


「超特殊な、何十年に一度もお目にかからないような知識を知っている」よりも、

「日常的によく出会う問題で、できれば早く解決したい不都合を解消してくれる応用力」

が、お客さんから求められているのです。


特殊な専門性は、この情報化時代、マニュアルとかコンピュータの中に

データとして保存しておき、すぐに検索できるようにすればOKなのですから。


こう考えると、1級の合格に必要な応用力の本質と、

ビジネスの問題解決力は、非常によく似ています。



「必要最低限の基礎知識」とは何か。

「それを応用する」には、どのようなトレーニングが必要なのか。


今後は、機会を見て、これらのテーマに関するお話しを

1級に係わらせてできればいいな、と思っています!



柴山政行



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