Lesson-33 地方出張の期待と不安
監査の現場にはじめて出てから半年ほど経った頃、最初の出張の仕事が入ってきました。
場所は四国です。四国といえば「讃岐うどんと坂本竜馬」くらいの知識しか持ち合わせていませんでしたが、ほとんど関東圏を出たことのない私にとっては、見知らぬ土地への期待でうきうきしていました。
当然飛行機に乗るのですが、これが私には生まれて初めての経験になります。実は、当時の私は、どうしても「あの鉄の塊が空に浮いているのは信じがたい!」という気持ちを変えることができませんでした。だから、好奇心で飛行機には乗ってみたかったのですが、非常に恐怖心があったのも事実です。
しかし、監査人というのは、本当によく飛行機に乗る仕事だなあ、と当時は非常に感心しました。多い時で、1ヶ月に3回くらい乗ったりしました。もちろんそれは地方出張が多いせいで、やはり上場企業ともなると、全国津々浦々に支店や工場があるのですから、当然そちらへ出向いて、きちんと会計業務が行われているかチェックしに行かなければならないのです。おかげで、羽田空港と東京モノレールにはずいぶんとお世話になりました。
(つづく)