自動車メーカーの主要7社につき、日経新聞社が報じたところでは、
円高・ドル安の進行に伴う業績の低下圧力が強まっているとのこと
です。
トヨタ、日産、ホンダ、富士重、マツダ、三菱およびスズキの
自動車各社につき、ドル円で1円の円高につき850億円もの
営業利益を押し下げる影響が出るという試算ですね。
(1円の円高に対する減益効果の内訳)※日経記事より引用
・トヨタ…350億円
・日産…200億円
・ホンダ…170億円
・富士重…65億円
・マツダ…35億円
・三菱自…21億円
・スズキ…9億円
合計…850億円(前年は779億円)
トヨタは、前年の320億円よりも30億円増加して
350億円もの業績への影響が出るだろうと見込まれています。
さすが日本を代表する大手企業です。
1ドルの為替相場の変動が業績に与える影響、ハンパないです。
ではここで、ちょっと具体例をあげて円高の影響を考えてみます。
たとえば1台2万5千ドルで自動車を販売していたとしましょう。
もしも年間100億ドルを売り上げていたら、年間のドル建て
販売台数は100億ドル÷2万5千ドル=40万台です。
これらにつき、翌年も同じ2万5千ドルで自動車を販売した
としても、外貨で受け取った現金(ドル)を円に両替え
する段階で、たとえば1ドル80円から79円に円高と
なってしまったら、受け取れる円ベースの現金は、
(79-80)円×100億ドル=マイナス100億円!
となります。
なお、単価2万5千ドルの自動車ならば、1台当たり
2万5千円の利益喪失につながりますね。
これはたいへんだ!ということで、80円から79円への
円高トレンドを前提とした場合、円ベースの受取額が
同じになるように外貨建ての販売価格を調整しようと
したら…
(80円×2万5千ドル)÷79円=200万円÷79円
=約25316.45ドル
つまり、316.45ドル÷25,000ドル=約1.26%
の値上げをしなければならなくなります。
自動車一台当たり2万5千円程度の値上げです。
これは、アメリカ国産車との競争戦略上、とても
不利になりますよね。
ちなみに、円高の影響はこれだけではありません。
(つづく)