Lesson-14 最後のチャンスと母のガン宣告 1/2
面白いもので、人間、自分自身に期限を区切り、本気でそれを守ろうとすると、同じ努力でも格段の効果が得られるものなんです。それを受験3年目にして、痛烈に実感しました。
そういえば、合格体験記をいろいろと読んでみると、「今年を最後と思って勉強したら合格した」というくだりを時折見かけますが、あれは本当ですね。
さて、いよいよ万を持して3度目の正直に挑みました。
その年は、あらゆる手段を講じて有利にことを進めようと決めていたので、はじめて東京以外で受験することにしました。そして、試験会場は、親の実家に近い仙台としたのです。
事前に、仙台駅前のビジネスホテルに3泊分の予約を入れ、試験前日に現地入りと会場の下見を行い、本番に備えました。
そして、いよいよ試験当日の朝を迎えました。
その日の朝は、出掛けに基本テキストの重要ポイントをざっと見ていました。普通なら、直前期に使う試験委員対策用のテキストを見るところなのでしょうが、それについては自信があったので、念のため、遠い昔にやった、忘れかけている基礎知識の見直しをやろうと、気まぐれで思い立ったのです。
結果的にはそれが大成功でした。特に、商業簿記や財務諸表論、経営学などでは、逆に基本的過ぎてみんなが忘れていそうな論点も出ていたので、思わずニンマリです。
「今年は上手くいきそうだ!」
初日から、そんな予感がありました。