会計知識は将来の経営指導に役に立つか?【読者様Q&A】 | 会計知識、簿記3級・2級・1級を短期間でマスター【朝4時起き活動のススメ】

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【朝4時起きの公認会計士】柴山が、これから会計について学びたい方、簿記検定3級2級1級の合格法に興味がある方、ニュースや会社の決算から会計知識を学びたい方のために、動画やメルマガなどを使って情報提供するブログです。

□会計知識は将来の経営指導に役に立つか?【読者様Q&A】


今月(7月)16日の火曜に配信したメルマガは、大手監査法人のトーマツが
440人の早期退職を希望するというニュースに関するものでした。

その中で、次のようなコメントをしたのですね。

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これから公認会計士を目指す方にはちょっとつらいテーマでしたが、
悲観することはありません。

ただ、伝統的な「会計士合格から監査法人コース」が
もう時代の要請には合致しなくなってきた、というだけの話です
から。

会計士に受かった後、企業に就職したっていいし、個人の会計事務所
で修業したのちに、独立して腕一本で食べて行ってもいいわけです。

あるいは、経営コンサルタントを目指すもよし、講演・執筆などの
個人ブランディングを目指すもよし、です。

(以下省略)

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これについて、当日に読者様からご質問をいただきました。
会計はそもそも「過去の事象を数値化」したものである以上、
これをもとに企業の将来の行動指針をアドバイスできるのだろうか、
という素朴な疑問があったのだと思います。

ともあれ、多くの方が共通して感じる疑問である可能性が強いと
思いましたので、私からの回答も合わせて引用させていただきますね。
なお、このQ&A掲載にあたっては、ご本人のお名前をイニシャル
で表記させていただいております。



【読者様からのご質問】
お世話になります。Eと申します。
いつも楽しくメルマガ拝読しております。

今日のメルマガで会計士試験に合格した後、
コンサルタントになるのも選択の一つといった表現がありました。
会計って基本的には過去の事象ですよね。

コンサルタントは企業の問題を解決したり戦略をたてたりする。
合格早々そんなことができるものでしょうか。
ちょっと疑問です。



【柴山からの回答】

E様


いつもメールマガジンをご愛用いただきまして、
誠にありがとうございます。

メルマガ執筆をしています柴山でございます。

さて、E様の疑問はごもっともです。

会計は過去の事象を扱うという点、および
合格早々コンサルティングができるか、
という点につきましては、
おっしゃる通りだと思います。

つぎに、
視点を変えていただくと、
「賢者は歴史に学ぶ」ということわざもあります通り、
人間の活動と言うのは、過去のデータなり事象の流れを詳しく
検討することで、広く共通する行動パターンなり結果の累計などに
ついての有用な情報を手に入れることができます。

たとえば、「3年前から当期末までの間に、3期連続で
営業キャッシュフローが継続的に減少している企業が3年以内に
倒産する確率は、過去の統計からして業績を維持している企業よりも
翌期に業績が伸びている可能性はかなり低い」とか、
「売上の50%以上の借入れをし、かつ3年前に比べて借入額が
2倍以上になっている会社は、資金ショートの危険性が著しく高い」
などですね。

こういったデータをあらゆる会計数値のパターンにあわせて
傾向と対策のように蓄積していければ、これはこれで会計系の
アドバイザリー業務は可能性が開けてくることでしょう。

なお、会計士がその後コンサルタントとして成功するかどうかは、
結局のところ本人の熱意と努力と人柄も含めた総合力といえるので、
たしかにぜったいに成功するとはいえないですね。

この点、企業活動の結果を評価すると言った観点からは、会計を
詳しく知っておいた方が有利ですので、この点でのアドバンテージは
それなりにあるはあります。


以上、非常に問題意識あふれるご質問、まことにありがとうございました。


===(以上)===


いかがでしょうか。

会計数値を上手に使いこなせれば、過去の傾向を正確に把握し、
そこから将来の予測をすることは十分に可能です。


ぜひ、簿記・会計知識を少しでも深めて、将来の企業予測に役立つ
情報処理能力を高めていただきたいと思います。

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