☆月曜の「景気指標」欄は、経営環境の羅針盤(日経11*7*18*19)
月曜日になると、決まって私が週の初めにさっと目を通す紙面があります。
日経朝刊の中ほどにある「景気指標」欄です。
ここには、国内の主要マクロ経済指標がかなり詳細に出ています。
その週の各企業・業界に関する個別記事をミクロ経済的なドラマとするなら、
その土台となるマクロ経済的舞台装置といえるのがこの景気指標です。
たとえば、7月18日(月)の19面を見ると、左半分(国内)の上から2行目
には法人企業統計として設備投資と営業利益の前年比伸び率が出ています。
○設備投資の前年比
2010年4-6月…▲1.5
2010年7-9月…4.8
2010年10-12月…4.8
2011年1-3月…4.2
○営業利益の前年比
2010年4-6月…125.9
2010年7-9月…50.7
2010年10-12月…28.9
2011年1-3月…18.4
これを見ると、設備投資の伸び率がここ一年近くは4%台と、安定した数字を
示しています。設備投資は企業予算との関係からそれほど短期で急激に変動
がないという性質を持っていますね。
それに対し、企業の短期的な勢いを最もよく表す営業利益は、3ヵ月ごとの
期間で見ても、相当大きく変動します。
一年前は125.9%を記録し、その後は50%、28%とだんだん落ち着いてきま
した。そして、3月の震災の影響もあるかと思いますが、最近(1-3月)では
18.4%増にとどまっています。
注目されるのは、次の4半期(4-6月)ですね。
ここで、営業利益がマイナスに転じているのかどうか、設備投資が3%台以下に
下がるのかどうか。
以上、2つの指標を見るだけでも、いろいろと想像が膨らみ、その後の
新聞記事で個々の企業の話題が出た時に、景気指標の舞台装置との関連性が
強く印象に残り、より生き生きとニュースを理解することができることでしょう。
ちなみに、景気指標欄に掲載されている指標の種類は、
ざっと細かく分けると国内分だけで60種類以上のデータがあります!
中身は、GDP、日銀短観、CI、鉱工業指数から始まって法人企業統計、
建設工事受注、現金給与総額、有効求人倍率、失業率、マネタリーベース、
国債利回り、物価指数、外貨準備高、国際収支、日経平均、東証一部…
なにしろあらゆる代表的なマクロ経済指標が出ていますので、これらの数字の
意味を理解し、毎週数字を見て思考トレーニングを積むだけでも、そうとうな
経済センスのアップが期待できるのではないでしょうか。
日経新聞は、極端な話、この月曜版の景気指標と土曜版を見ているだけでも、
細かい所は抜きにしておおまかな日本経済と企業活動のすう勢が見えると
思うのですが、いかがでしょうか。
今週の土曜に、日経新聞社の名古屋支社で講演をするときにも、おそらく
景気指標という紙面の有効性についてお話することになるでしょう。
⇒ http://www.nikkei4946.com/seminar/seminar.cgi?ID=2697
日経新聞社さん主催のセミナーでお話するのは久しぶりなので、今から
名古屋に行くのが楽しみです。
関連サイト→ http://bokikaikei.net