【 シネマメモ帖 「クリード 炎の宿敵」は「父親の成長」がテーマです!】今年初の映画館... View this post on Instagram 【 シネマメモ帖 「クリード 炎の宿敵」は「父親の成長」がテーマです!】 今年初の映画館鑑賞作品。 いやぁ、まさか、あの「ロッキー4/炎の友情」から30年後の続編がこんなに哀愁漂う味わい深い人間ドラマに仕上がるなんて、予想以上の内容に大満足! 本作は「クリード」の続編でありながら、「ロッキー4」の続編かつリブート的内容でもあり、また、「ロッキー4」以降のスタローンとドルフ・ラングレンの役者人生の紆余曲折と復活さえも読み取ることができる、いろんな意味で濃厚かつ味わい深い作品です。 父アポロの命を奪ったロシア人ボクサー イワン・ドラゴの息子ヴィクターと因縁の対戦をすることになった主人公アドニス。 かつてドラゴからアポロを救うことができなかったを今でも悔やむロッキーは、親父の二の舞いにならないよう、アドニスにヴィクターとの対戦はやめるよう諭すものの、感情的になっているアドニスは聞く耳を持たない。 アドニスは、想像以上のパワーを持つヴィクターを倒して、父アポロの仇を打つことができるのか…といった内容。 一歩間違えると、「ロッキー4同窓会」みたいな陳腐なリベンジものになりそうな本作が実に味わい深い内容に仕上がった理由のひとつに、アドニス、ロッキー、ドラゴそれぞれの「父親」としての成長またはケジメのつけ方が本作のテーマにあったからだと思います。 結婚後、娘が生まれて、「父親」となったアドニス。 「父親」の立場に立つことで、改めて、父アポロの偉大さに近づけるかどうか不安になったアドニスは、自問自答の末、「守るべきもの」ができたからこそ、戦いに挑まなくてはならないと悟り、ヴィクターとのリベンジマッチを決意します。 また、ロッキーは長年、息子と音信不通でまだ孫の顔も見たことがない。息子とどう接していいか分からない「恐怖」にとりつかれていたロッキーも、アドニスの「父親」としての成長を目の当たりにして、その「恐怖」を克服しようと、自らの父子関係の修復に立ち向かいます。 そして、今回の敵役のドラゴ父子もまた然り。 ロッキーとの対決に負けて以来、国辱扱いされて、妻にも逃げられて、人生どん底となった父ドラゴは、母国およびアメリカへの復讐を生きる糧にして、息子ヴィクターを自分以上の最強ボクサーに育て上げます。 しかし、元カミさんからの冷たい仕打ち再びから、自らのエゴで息子の人生を振り回してしまった後悔が徐々に沸き起こり、ようやく父親としての自覚と優しさに目覚めるのです。 それを知った上での、あのラストの決着はもう涙なしでは見ることはできない。゚∵・(ノД`)∵゚ このラスト、「ロッキー4」からの長年の問題の決着も兼ねた演出にもなっているので、本当に感動しました! このように三者三様の「父親」としての成長が本作の重要なテーマのように思えてなりません。 それにしても、今回はドルフ・ラングレンの哀愁漂う演技に驚き。 「ドルフってこんなに演技うまかったっけ?」と思うくらい、見応えありました。 そして、インパクトのデカさなら、ドラゴの元カミさん役としてまさかの再登場を果たしたブリジット・ニールセンだろう! 「ロッキー4」から通して、本当の悪役は間違いなくこのカミさんだろう。 映画ではドラゴ父子の人生を振り回し、実生活ではスタローンの人生を振り回した。 (スタローンの元カミさんで、離婚後、スタローンの財産の半分を持っていったから😰) それにしても、映画人としてのスタローンには頭が下がります。 本作の製作・脚本も担当し、ドルフだけでなく元カミさんも映画に登場させちゃうという器のデカさ(笑) あと、ラストの対戦シーンで「ロッキー」のテーマ曲が流れると、文句なしにテンション上がります⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎ #クリード #ロッキー しろかわつよしさん(@t.shirokawa)がシェアした投稿 - 2019年Jan月17日am5時05分PST