紅のVF-19改、通称ファイヤーバルキリーを駆り、武力ではなく歌でプロトデビルンに挑み続け、ついには人類との和解へと導いたロックンロール.ヒーロー-それが熱気バサラである。バサラは、2045年にマクロス7船団でメジャーデビューを果たしたロックグループ”Fire Bomber”のメインボーカル兼ギター担当で、音楽に対する独特のポリシーを待っていた。敵に向かって唄うのも、己の歌声を敵のハートに届かせたいという想いからきたものだった。だが、敵味方を問わず、彼が歌い続ける真意は長きに渡り理解されなかった。バサラのプロトデビルン撃退の武勇は広く伝えられているが、自らの歌が兵器と見なされることに対し、彼は大いに憤りを感じている。出身は謎に包まれており、シティ7ではアクショと呼ばれる船団未登録の危険なエリアに住んでいた。また、彼のバルキリーは、バサラの操縦技術を見抜いたバンドメンバーのレイ.ラブロックが与えたものである。
戦場で唄う男
Fire Bomberのボーカル熱気バサラは、ベースのミレーヌ.ジーナスを加え初ライブに遅れて登場し、彼女に責められる。そのライブの最中にバロータ軍が襲来。バサラはファイヤーバリキリーを駆って初めて出撃を果たし、戦場に歌声を響かせる。以降、戦闘が発生するたびにバサラはライブを抜け出してバルキリーに乗り、戦場で唄い続けた。しかしバサラの行為は戦場に混乱をもたらし、統合軍のエリートパイロットであるガムリン.木崎も、バサラの歌を最初は否定していた。
自分の歌に確固たる信念を持つバサラは、バルキリーで見た目には派手なパフォーマンスを続ける。ほとんどの人間はそんな彼を、リン.ミンメイのマネをする愚か者と捉まえていたが、彼は敵にまで自分の歌声が届くのか、ずっと試したかったのだ。そしてバサラの歌は敵兵の洗脳を解き、スピリチアを奪われた人々を回復させるという効果を見せ、民間協力隊サウンドフォースの結成につながったのである。
シビルのための歌声
バサラの前に再び姿を現したシビルは、バサラのスピリチアを吸収しようとするが、彼の歌声にはじき飛ばされ眠りについてしまった。これを見たバサラは、今度は自分の歌声でシビルを目覚めさせようと毎夜彼女の元へと通い、歌を聞かせる。一方シティ7と合流した統合軍も、バサラの歌に敵への抑止力としての効果があることを認め、Fire Bomberをサウンドフォースとして徴用。軍規で縛り付けた上に歌を武器のようにみなす軍の考え方に、バサラは強く反発するが、それでも自分の歌が敵の心に届くと信じ、軍が開発した歌エネルギー増幅装置を駆使して戦場で唄い続ける。そんな時、眠ったままのシビルが統合軍に捕らえられた。非道なやり方にバサラは怒りを覚えたが、結局プロトデビルンのギギルが放ったスピリチでシビルは覚醒し、飛び去ってしまう。シビルを自分の力で目覚めさせられなかったバサラは、己の唄う理由を見いだすために、あてのない旅に出るのだった。
歌う目的を求めて
敵の攻撃を逃げれてマクロス7船団が着陸した惑星ラクス。その大自然の中を、唄う理由を求めてバサラは放浪する。ギターをつまびく彼の顔は、苦悩に満ちていた。敵を前にしても唄おうとしない彼の姿に、追ってきたミレーヌとガムリンは驚く。
放浪を続けるバサラは火山島で眠るシビルを発見。同じく彼女を捜しにきた、敵であるギギルと助け合いながらシビルの元へ向かう。シビルを思うギギルに強いパッションを感じたバサラは、眠るシビルの前で唄い出す。崩壊する火山の中、ギギルもまたバサラと声を合わせて唄う。その歌声でシビルはついに覚醒した。シビルの力で3人は銀河を駆けめぐり、バサラはその未曾有の光景に興奮する。この体験で歌に対する気持ちを新たにしたバサラは、再び Fire Bomberで唄うようになった。しかし、歌で通じ合った初のプロトデビルンであるギギルは、バサラの歌を唄いながらシビルを守るための戦いで消滅する。バサラは、ギギルのため静かに唄うのだった。