教育経済学の視点から
学力と経済学の関連性が語られるようになったのは
日本だと
中室先生の学力の経済学という本がきっかけ
だと思います。
学力=受験勉強
経済力=塾や私立に通わせるお金
という前提で話を進めている人、
ネット上でもリアルでもいますが
論文を辿って読んだり、
そこまでしなくとも
あの本を読んだだけでも
そんな内容は
一言も書いてはないはず
むしろそう解釈がいきすぎないよう
注釈があったはずで、
この本を読んだり論文を読めば
課金なんて言う言葉、使えなくなるはずです
「学力と経済力には関係がー」
とどこかで聞いた話を、
学力=勉強
経済力=塾への「課金」
と狭義で勝手に定義づけてしまい、
それを更に「塾の掛け持ち」だったり
相関や因果関係をお金をかければかけるほど
と解釈してしまったのであれば、
・親の親の読解力
・親の統計知識
・親の情報リテラシー
どれかの欠如だと思います
1,塾を掛け持ちしまくって
第一志望最難関に受からなかった、
2,経済的な事情でなく
敢えて塾なし第一志望最難関進学、
1,2どちらも両親東大卒
という家庭があり、
プライバシーに関わりそうなので
詳細は割愛しますが、
我が家のまわりだけでこれなら
日本全体を見渡せば
比較できるパターンはあるはずで、
要因が多すぎて難しいのは山々ですが、
教育経済学の観点から
こういった事例がもっと分析されたら
間違った理解によって暴走してしまう親も
少し減るのではと思う反面で、
親の理解不足のせいでというのは、
「親」の努力で
ある程度避けられるような気もします
まずは「課金」という(下品に感じる)言葉
出典も理解していますしある種の冗談だとしても、
まずはそれを
「親」や「大人」が使うのをやめるところが
スタートではないでしょうか
こんな言葉を蔓延らせない責任を持つこと。
親や大人が教育に対してできることって
こういう事だと思っています