教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、入試の採点ミスに関する記事です。
山形県の過去4年間の公立高校などの入試で、全52校のうち47校計1140人分の答案から計1202件の採点ミスが見つかった問題で、県教育委員会は8日、公立高校の教諭ら約1900人の半数超にあたる1037人への処分を発表した。
今年3月の高校入試の答案について、受験生の保護者からの開示請求を受けて採点ミスが発覚。この受験生は本来、合格していた。県教委は、この高校の校長を減給10分の1(2カ月)の処分に。広瀬渉・県教育長は月給の10分の1を3カ月分、自主返納する。
このほか合否に影響はないが、ミスがあった学校の校長33人と教頭級職員65人を文書訓告、教諭ら934人は厳重注意とした。このほか、すでに退職して処分できない元教諭らが240人いるという。
引用元:山形の公立高校教諭ら、半数超を処分(2018.8.8)
驚くほどの人数が処分されています。ここまでになると、単なるミスと言うより、恒常的にそういう状態があったと見るべきでしょう。そしておそらくは、過去4年間より前にもミスはあったはずですし、山形県以外の都道府県でも、ここまででは無いとはしても、同類のミスが起きている可能性は十分にあるでしょう。
何にせよ、こうしたミスのせいで、当落線上にいた一部の生徒たちの運命が決してしまっているという事実はもう変わりません。採点数があまりに多いですから、許されないことだとは言え、人間がする以上、多少のミスがあるのはしかたない・・・と言いたいところですが、さすがにこれだけミスが常態化していては、しかたないでは済まされません。
学校という閉ざされた空間にいると、正常な感覚が麻痺してしまうのは避けられないことですが、生徒の人生を左右しているという事実にまでは、麻痺してほしくないものですね。
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