今日お届けするのは、咀嚼刺激が脳に及ぼす影響に関する記事です。
本研究グループは、マウスに離乳期から成長期にかけて粉末飼料を与えることより、咀嚼刺激を低下させるモデルの解析を行いました。その結果、粉末飼料を与えたマウスでは、通常の固形飼料を与えたマウス(対照群)と比べ、顎顔面の骨や噛むための筋肉の成長が抑制され、記憶・学習機能も顕著に障害されることが見いだされました。そこで、記憶・学習を司る脳領域である海馬を解析したところ、それらのマウスでは神経活動やシナプス形成、脳由来神経栄養因子の発現が低下し、神経細胞が減少していることが明らかになりました。以上のことから、成長期に咀嚼刺激が低下すると、顎骨や咀嚼筋の成長と記憶・学習機能が障害される可能性が見いだされました。
成長期における咀嚼刺激の低下は、顎の骨および咀嚼筋の成長を抑制し、海馬をはじめとする脳神経系の発達を妨げることで記憶・学習機能を障害する可能性が示されました。
本研究の成果は、記憶・学習機能障害や認知症の予防において咀嚼機能の維持または強化が有効であることを示唆します。将来、ヒトを対象とした研究を含め咀嚼機能と脳機能を結びつける分子メカニズムがさらに詳細に解明されることによって、認知症や記憶・学習機能障害の新たな治療法や予防法の確立につながることが期待されます。
引用元:咀嚼刺激の低下が記憶・学習機能を障害するメカニズムを解明 (2017.6.16)
よく噛んで食べないと、成績が悪くなる・・・そんな可能性があるとしたらどうでしょう?
一般的に「成長期に咀嚼回数が減収すると、筋肉が低下するだけでなく、脳の発達にも悪い影響を及ぼす」「高齢者が歯を失うことで咀嚼機能が低下すると、認知症のリスクが高まる」ということは昔から言われてきましたが、その詳しい仕組みや関連性は、科学的には謎とされていました。
それが、あくまでもマウスを使った実験ではありますが、噛む時の刺激(咀嚼刺激)が低下すると、脳内で記憶を司る海馬の神経細胞が減少してしまい、ひいては記憶機能障害や学習機能生涯につながるという驚きの研究報告がされました。
実験では、単純に「固形飼料」と「粉末試料」を与えたわけですが、今の子供たちの実際の食生活も、硬い食べ物が減り、やわらかい食べ物が増えています。子供の勉強不足を責めたくなってしまう気持ちはもちろんですが、普段の食事がどうかも振り返ってみたいですね。
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