教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、教科横断型の学力テストに関する記事です。
山形県は5日、県内全ての国公立小中学校を対象に、教科の垣根を越えて身近な社会問題などに関する文章を読んで問題に回答させることで、総合的な思考力を測る独自の学力テストを始めた。県教育庁によると、科目を限定しない形式での全県的な実施は全国初。
独自テストは子供の主体的な学びを促す「探求型学習」の一環。11日までに順次、小学5年と中学2年の児童・生徒約1万9300人が受ける。山形市立第四中学校では、開始時刻になると約280人の生徒が真剣な表情で設問に目を通した。
今年4月の全国学力テストで、山形県の小学校は、応用力を試す算数Bと国語Bの平均正答率が全国平均を下回った。県は独自テストの結果を分析し、授業の改善に生かす考えで、来年1月にも全県の平均正答率を公表する予定だ。
引用元:山形で独自の学力テスト 教科の垣根越え、全国初(2016.10.6)
大学入試でも高校入試でも、思考力を測る出題や教科横断型の出題が増える傾向がありますが、いよいよ学力テストにも導入です。
授業内で力をつける前から、いきなり測定だけしてどうするのかという話もある一方で、テストが変わらないことには、なかなか現場の指導も変わらないという現実もあります。理想と逆の手順とは分かっていても、全国平均が下回って悠長なことは言っていられないというところもあるのでしょうね。
問題は、テストの結果を踏まえて、思考力を育てたり、教科横断型でも対応できる応用力を育てたりするために、具体的かつ有効な指導ができるかどうかですが・・・それはこれからなのでしょうね。
この例に限らず、教育行政自体が「壮大な実験(と失敗)」を繰り返す行為と言えます。少なくとも戦後教育は、まさに同じところを行ったり来たりするだけで終わっていますから、今後は失敗を生かして、少しずつでも良くなっていくことを願います。
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