教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、国語指導に関する記事です。
アンケートでは、過去に比べて文章指導の重要性が「高まっている(※1)」と答えた教員は605人と、回答者の9割近くにのぼりました。一方、実際の文章指導の状況については、「できている(※2)」と答えた教員は213人と回答者の3割程度に留まり、回答者の6割近くにあたる408人が文章指導を「あまりできていない」と答えました。現場の教員の多くが、文章指導の重要性の高まりに対して十分には応えられていないと考えていることが明らかになりました。
またアンケートによって、教員が文章指導で困っていることには、「文章作成に苦手意識を持つ生徒が多い」「自分自身の意見を持たない生徒が多い」といった学習者の意識を変えることの難しさや、「文章指導の時間がとれない」といった指導者の多忙さ、「指導の効果測定の方法がわからない」「文章指導の方法がわからない」といった指導の知識やノウハウの不足があることがわかりました。
引用元:高まる文章指導の重要性に十分応えられず(2016.9.13)
漢字検定協会の行ったアンケート結果ですね。同様の記事はたくさんありますが、下野新聞から引用しました。
文章指導の重要性が高まっていると言うより、もともと重要なのに、まともな指導ができていないため、足りなさが余計に目立ってきたという言うほうが正しいような気がしなくもありません。
いずれにしても、指導する側の6割近くが、自分でできていないと感じているようでは、国語における文章指導が機能しているとは言い難い状況と言えそうです。それに、実際はできていなくても、自分だけはできていると思い込む先生も少なくないですから、実態はこれより悪くはあっても良いことは無いでしょう(笑)
とは言え、塾の国語指導も、それほど大差ないところが多いのが現実です。学校の先生は、実力は様々とは言え、少なくとも国語の専科です。ところが塾は、本当に専科で教えている先生は少なく、他教科の専科の先生が片手間で教えるようなケースも非常に多いです。
こういったあたりもまた、中小塾や個人も含めた民間教育が補っていくべき分野なのかもしれませんね。
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