まだまだ日本ではサポート・コーチなどの評価が低い様に感じます | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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匿名様から、お寄せいただいたメッセージのご紹介です。
いつもお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
 



家庭学習について、サポートは非常に重要ですよね。まだまだ日本ではサポート・コーチなどの評価が低い様に感じます。顧問・先生の立場が強すぎて、実際に動けない人の方が多い気がします。

命令型で動かせる組織であればそれでも良いと思いますが、教育の様なものはどちらかというとサポート型の方が効率的だと思うのです。しかし今の日本は権威主義の様な気がしてこの様な話をしてもなかなか受け入れてもらえない様な気がします。

まだまだ私自身の技量不足なのはわかっているのですが、あまりにも要求技量が高すぎて、身につく頃には次の技術が出来ていて。

どうしたら良いのでしょうね??

 



 しばらく前にメールマガジンでお届けした「0からはじめる家庭教育入門 ~正しい成績の伸ばし方~」の「第5章 家庭でサポートする際の心得」に絡んでお寄せいただいたご感想ですね。おそらくは指導者の方だと思いますが、誠にありがとうございます。

 教育においては、従来の教師型も、最近出てきたサポート型も、両方ともが有効だと思います。
 必ずでは無いですが、実際の指導の場面でも、優秀な生徒ほどサポート型が有効になりやすいのに対し、苦手な生徒ほど教師型が有効になりやすいですよね。そういう意味では、プロである我々は、両方ともを身につけて、必要に応じて必要なほうを取り出して使いこなす柔軟さが求められると思います。
 さらに言うと、これは割合の話であって、選択の話では無いですよね。サポート型で教えていても、ある瞬間では教師型の関わりが必須ですし、逆に教師型で教えていても、そこかしのこの段階でサポート型を挟み込んでいくことが欠かせません。ある生徒には9:1となるのが、別の生徒には2:8となることもありますし、同じ生徒でも元は1:9だったのが、しばらく後に3:7になるようなこともあります。

 そういったことも踏まえると、プロの立場からすれば、両方を身につけるのは当たり前で、それを自由にどちらでも使いこなせるようにした上で、さらに目の前の生徒に応じて適切な割合で運用するという、もう1段、2段上のレベルが求められると言えるでしょう。
 そういう意味では、最近多い「**コーチ」「**サポーター」「**カウンセラー」のような名前で活動している人たちには、少々物足りなさと言いますか、不十分さを感じます。(ただし、マーケティングの都合で、売り手に分かりやすく名付けることの意義もあるため、建前と本音のようにあえて使い分けているような人は別だと思ってください)
 本当に意味のある教育をしたければ、コーチだけでも教師だけでも足りないわけで、そういった肩書で自分の行為を縛る必要はありませんよね。それに、もしも本当にその1つの手法「だけ」で何とかなると思っているなら、やはりプロとしては探究心や向上心が足りないと感じますし、実際にそういう人がまだまだとても多いように感じています。事実、ブログなどを見ていても、こういう肩書の人が急激に増えていますが、それだけなるのが簡単だということの裏返しです。(自称するのも自由ですし、普通の一般人が勝手に作った民間資格を受ければ、肩書だけならいくらでも手に入りますしね)
 そういう意味では、「サポート役が教師役より立場が低い」のは問題ですが、「サポートやコーチと呼ばれる人の立場が低い」のは、実力が伴っていない以上、しかたのない部分もあると思います。(繰り返しですが、ちゃんと実力や素養があった上で、集客上の理由であえて絞って表示している人は除きます)

 しかし、おっしゃるとおり、ここまでくると要求技量が高くなりすぎて、全ての先生に望むのは無理があるという話になってきます。また同じくおっしゃるとおり、こういった技術は次から次へと新しいものが出てくるため、いくら身につけてもキリがありません。
 ただ一方で、次々と出てくる新しいものを見ていても、本質的には「変わらないな」と感じることが多いのも事実です。変わらないとは、別物とされている2つの新しい手法を比べてみても変わらないというのもありますし、1つ前のものと新しいものとが変わらないというのもあれば、ずっとはるか昔から存在する古典的な方法とも変わらないというのもあります。
 結局のところ、本質とも言える普遍的な部分を掴んで、自分に合った形で身につけ、生徒にあった形で運用させるという、基本でもあり極意とも言える部分が、備わっているかどうかが問われているのかもしれませんね。(そして、まさにそれは取りも直さず、生徒たちにつけてあげたい生きる力の1つでもあります)

 あとは、現実的な落とし所として、教師役とサポーター役のそれぞれで専門性を磨いた上で、その2人なり、間をつなぐソーシャルワーカー役の人を含めた3人なりでチームを組んで問題にあたっていくといったところでしょうか。
 ちなみに、国が考えているのもこれに近いものですが、従来の数倍の専門家が必要になって、結局は人材が足りないという同じ問題に至りやすいのと共に、人件費がかさむぶん教育財源が全く追いつかないという別の難点も出てきます。
 また、優れた2人(3人)が集まれば理想的ですが、そこそこの2人(3人)だと意思疎通などでマイナスが生じて、両方をこなせるプロが1人いたほうがはるかにうまくいくようなことも普通に起こります。

 とりあえず、個人としては「実践がうまくいっている人に教わる」という発想も大切にしたほうが良いと思います。なぜなら、実践がうまくいっている人は、細かい技術や理論を学ぶ学ばないに関係なく、教師型とサポーター型の両方を上手に使いこなしている人だからですね。
 ただし、それだけだと猿真似で終わったり、自分に合わなかったりもありますから、同時に「いろいろな技術や理論を学ぶ」という発想もバランス良く大切にしていきたいですね。そうやって、最終的には自分の中に深く落とし込んだ、自分にしかできないものを作り上げていくことが、本物のプロとして生きていくことにもつながると思います。

 何やらやたらと長くなってしまいましたね。説教臭い部分は読み飛ばしていただきつつ(笑)、参考になるところだけ参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

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