子供の教育にお金をかけるのは当たり前の世の中なのでしょうが。。。 | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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こももちゃんママ様から、メールマガジンのご感想をお寄せいただきました。
大切にお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
 



毎回、ブログを読ませて頂く度に耳がいえ目が痛くなる思いです。

一貫校に通う子供も早中学3年生となり、考えることも深くなってきました。
今、まさに塾選びの最中で今回のブログは大変参考になっております。
まさにタイムリーでした。

進度や学習内容が少し変則的な学校(英語は少し早く、数学は高校課程)ゆえに集団塾ではなく個別塾をさがして体験等に行っている最中です。

集団塾に通っている時は与えられた時間をその場で過ごすだけでやはり勉強の真の力に我が子はなりませんでした。
それでも、何とか学校の授業にはついていってはおりますが、これからはそれでは足りない、自学習の確立をと思い、個別での体験をして夏期講習に向けて塾を探しております。

これがまた大変お高くて・・年間一括払い70万円や1時間8千円(この位が相場なら世間知らずでスミマセン)
子供の教育にお金をかけるのは当たり前の世の中なのでしょうが。。。

集団塾との併用も考えましたが、通学時間の長さ、部活動などでどれもが中途半端になりそうです。

高校受験がないので大学受験にむけての勉強と思いましたが、進度が速すぎてついていけるのかと。。

後手後手にまわってしまった親の責任が大きいですが、またタイムリーなブログを頂けましたら幸いです。

 

 



 メールだけに、耳ではなく目が痛くなるわけですね。単に文章が長すぎて、疲れ目になってしまうのもあるかもしれませんけれども(笑)

 塾選びは、実際にしてみると、本当に大変ですよね。仕事や家事と並行してしなければなりませんし、気も使えば体力も使います。
 ただ、良い塾が見つかれば、その後にするであろう苦労を格段に減らすことができるのも事実ですから、大変なことも多いと思いますが、頑張ってみてくださいね。

 ちなみに、授業料については「年間一括払い」のところは基本的にやめておいたほうが良いです。
 予備校などだと当たり前の支払い方法ではありますが、教育業界の当たり前は、世間一般の当たり前ではありませんよね。このあたりは過去にもかなり大きな問題になって、今は特商法による縛りもでき、良心的な業者はこういった支払い方法をあまり採用しません。
 もちろん、業界の慣例に沿ってしている塾もあるため、全てが非良心的とまでは言いませんが、利用する場合には、事前に中途解約などの契約部分についてしっかりと確認しておくのは必須ですね。

 なお、年間70万円ともなると、わりと熱心なご家庭が高校3年時に支払うくらいが、一般的なイメージでしょうか。(もちろん、塾や地域による違いは大きいです)
 超難関大や医学部などの相当高いレベルを目指す特殊な塾で、確かな実績もあるところならばともかく、一般的な中高一貫校の、まだ中学生の生徒を指導する塾だとすると、さすがに高すぎますね。
 1時間8千円と言うのも、1時間の授業を週4回で8千円なら相場くらいですが、週4回で3万2千円なら(特殊な専門塾などを除けば)ぼったくりですね。

 ただし、中高一貫校に通う生徒(家庭)はお金を持っていることが多いため、それを狙った高額な授業料設定の塾が増えているという面もあります。
 例えば、「中高一貫校は、学校の費用が高くても、塾の費用がいらないため、かかる費用は結果的に安いか同じ」という話がありますが、これは完全に中学受験に誘導するためのデマの類ですよね。
 実際は、塾通いが必須となる中高一貫校のほうが多いため、かかる費用はさらに多くなるのが、わりと多くのご家庭に当てはまる実態です。

 最後に「子供の教育にお金をかけるのは当たり前の世の中」とあった点についてです。

 先日も「家庭や地域の世帯年収が高いほど、子供の学力テストの結果は明確に高かった」という複数のデータが世間を賑わせましたね。(また機会があれば、テーマとして詳しく取り上げます)
 教育には投資を惜しまず、子供の教育費が家計内の「聖域」とまで呼ばれるような風潮ですが、どうも今の世の中は、教育に対する「お金のかけ方」に誤解が多いような気がします。
 例えば、教育がうまくいっているご家庭とそうで無いご家庭とでは、お金をかけるポイントが大きく違っているのですが、そのあたりは意外と知られていません。
 子供の人生の糧となる「必要なお金」「生きたお金」は絶対に惜しむべきでないですが、「子供の教育のため」を言い訳にして、思考停止のように何でもかんでもお金をつぎ込む今の風潮には、個人的にかなりの疑問を感じています。

 「お金」については価値観が多様であり、普段の内容以上に誤解や反発を招きかねませんから、こういった公の場で突っ込んで書くような勇気はありません。
 ただ、お金をかける発想をいくら進めても、もともとお金を持っている富裕層には絶対にかなわないわけで、これでは所得や格差の逆転が永遠に起こりません。
 たとえ、かけるお金が多いほど圧倒的に有利なのが事実だとしても、お金ではないところで差をつける発想こそが大切になってくると思います。
 少なくとも「無闇にお金をかけるのは当たり前では無いし、お金以外にもかけるべきものがたくさんある(例:手をかける、目をかける、気にかける、労力をかける、時間をかける・・・など)」ことは、忘れないようにしたいものです。

 全ての方にとってのタイムリーな内容はさすがに不可能ですが(笑)、できるだけ多くの方にそう思ってもらえるような内容がお届けできるように、これからも頑張って参りますね。

 

 

 

 

 

 

 

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