岐阜県の塾情報であれば何でも欲しいです | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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みかん様から、お寄せいただいたメッセージのご紹介です。
いつもお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
 



「身近な塾のご紹介」とても希望します。
私は岐阜県に本社がある某大手塾に勤務しています。(講師ではないです)
もともと県外者であり、子供も今の塾(私の勤務先)が初めてなので、他はまったく分かりません。通塾して1年余り経ちますが、思ったより成績が伸びず、こんなものなのかと疑問に思っています。
そこで、他の大手塾はどういうシステムでどういう子供(成績、性格など)が対象なのかざっくりと教えてもらうことはできませんか?大手はあまりどこも変わりないでしょうか?
岐阜県の塾情報であれば何でも欲しいです。
お話の出来る範囲で(イニシャルトークでも)お願いしたいです。

 

 



 先日行った身近な良い塾のご紹介ですが、新たな別の候補はなかなか見つからないままです。このままいくと、過去に数あったボツ提案の1つとなりかねませんね(笑)
 ただ、1年2年で信頼関係が作れるものでも無いでしょうから、数年単位でのんびり取り組みたいと思っています。

 一方、特定の塾に関する「批判」になる内容はさすがに難しいです。
 批判しないで「ここは良いですよ」とひたすら褒めて終われる塾ばかりならば問題無いですが、大手塾でそれをできるところは無いです(笑)
 もちろん、教室単位で見れば良いところはあります。しかし、大手になる道を選んだ時点で、その塾や経営者は「経営重視」なわけですから、どうしても限界はあります。教育に規模のメリットなどほとんど無いですしね。
 それに、上場企業など全国規模の超大手塾になれば社会的使命もあるため、公の場で一定の批判もされて良いとは思いますが、非上場の地域規模の大手塾程度にそれをするのはやりすぎですし、それこそ営業妨害になってしまいます。

 ちなみに、岐阜県内だけではあまりに塾の数が少なくて、イニシャルトークでもすぐに絞れてしまいますよね。例えば、みかん様に「イニシャルトークで自塾の実情を書いてお寄せください」とお願いしても、書けるのは当たり障りの無いことばかりのはずです(笑)
 どうしてもするとしたら、こういった公開の場では無く、少人数の講演会や、非公開のセミナーのような形だろうなと思います。

 なお、一般論で言いますと、大手でも塾によってシステムや対称性とはかなり異なりますよ。

 システムについて言えば、全く違う塾なのに、ほとんど同じシステムのところもありますし、逆に同じチェーンの教室や、元が同じ系列の塾なのに、全く違うシステムのところもあります。

 一般的な大手塾で言えば・・・

・学校より少し先を進む予習型の集団指導
・やたらとたくさんの教材を、全員一律で買わせる
・オリジナル教材なのに、中身は一般の塾用教材で、表紙だけがオリジナル
・オリジナル教材で、自作もしているのに、なぜか中身は市販教材に劣る
・塾の授業は基本の解説と簡単な演習のみで、問題演習は宿題にする(=生徒に丸投げ)
・次の授業で答え合わせと簡単な解説をしたりしなかったり(しても雑だったり)
・(面倒見の良さが売りのところだと)授業の最初か最後に確認テストを実施
・テスト結果に応じて、追試、居残り、課題、放置など様々
・なぜかテストを終わらせることに気が行って、生徒ごとに課題を設定するようなことはしない
・一定期間ごとに評価テストやクラス編成テストを実施
・テスト直しや弱点克服は、放置か宿題(=生徒に丸投げ)
・定期テスト前になると対策授業を行う
・演習用に、過去問のコピーや軽く編集しただけのものを平気で配る
・または、塾用教材をコピーした出来合いのプリントを配ってごまかす
・オリジナル対策教材の中身が、実は上の2つのいずれかの場合も多い
・上位の生徒は、窓から外に向けてどんどん貼り出す
・「中学ごとの上位者の調査」や「塾生の中学校別平均点の分析」などには一生懸命(個々の生徒のテスト分析や課題克服は放置)
・年に数回の面談を実施
・その場で思いついたようなアドバイスをしつつ、上位校への受験に誘導する
・受験が近づくに連れ、高額なオプション授業が増えていく
・受講は自由と言いながらほぼ強制(断るとあからさまに対応が悪くなる)
・下位クラスの扱いが雑(受験直前なのに、自習中心になるところも)
・授業についていけない生徒は陰に陽に系列の個別へ移動させる

 ・・・などと言ったあたりが標準でしょうか(笑)

 面談と言っても、その場しのぎのようなものが多く、生徒の個性に合わせた個別の指導やアドバイスを継続的・段階的にしてくれるようなところはほとんど無いです。私が主張するような個々の生徒の学習管理や、成長段階に応じた適切な指導をしてくれるのは、あくまでも力のある先生にたまたま運良く当たった場合だけですね。

 基本的には、大手=儲け主義のところが大半ですが、意外と良心的なところもあります。塾そのものには問題が多くても、上の命令を無視して現場で良心的に頑張っている教室や先生もいます。
 ただ、多くの大手塾はベルトコンベアに近いです。生徒がそこの塾の規格に当てはまっていれば、最終的にそこそこ良い製品に仕上がります。反対に、最初から規格外の生徒はうまくいきにくいですし、どこかの段階で不良品としてラインから取り除かれる(または自分から離脱する)と思ってもらって良いです。

 「生徒を製品扱いとは失礼な!」と思うかもしれませんが、収益の拡大と規模のメリット以外に教室展開をする理由はほとんどありません。そのため、塾は大手化するにしたがって、製造業的な発想に近づきます。現場の先生1人1人は真摯に生徒に向かっているとしても、塾の思想や上層部の方針が工業的であることは否定できないわけですね。
(そもそも、大手塾以前に今の学校制度からしてそういった発想で設計された教育システムであることも忘れてはいけません)

 ですから、大手塾に向く生徒は、分かりやすく言えば「どこの塾に入れても大丈夫な、手のかからない生徒」「あまり塾に通う必要性が無い、もともと優秀な生徒」「塾や先生の言う事に疑問を持たず、言われたことを素直にやれる生徒」「群れるのが好きで、友達と同じ所でないと不安で頑張れない生徒(ついでに、周りに流される生徒)」たちですね。
 ちなみに、そういった生徒を「大量の課題漬けと過剰なテスト対策」を始めとする「ドーピング指導」と言う名のベルトコンベアに乗せれば、ほぼ確実に短期的に成果が出せます。実際に、そういった短期的な指導が得意な塾ほど、「あそこは成績が上がる」と評価もされやすいです。

 同じ名前の塾でも、教室ごとの差は大きいものですから、ある教室の評価が別の教室にもあてはまるとは限りません。仮に全く同じシステムで教えることを強制されたとしても、先生の力量次第で指導成果は変わってきますしね。(このあたりも、規模のメリットが生きない要因の1つです)
 そういう意味で、大手塾を選ぶ際には、塾選びよりも、「教室選び、先生選び」のほうが重要と言えるかもしれません。


 ちなみに、私も現場の皆様の、生の最新情報には大変興味がありますから、本当は気軽に情報交換できるような場を設けたいという思いはあります。
 立場上、指導者の方から内情を聞かせていただく機会もあるのですが、やはり個人的な会話の場に限られます。指導者版のメールマガジンを作ってみましたが、やはりそこでは皆様なかなか書いてくださらず、オープンな場で裏事情まで聞く難しさを感じています(笑)
 指導者同士でも不安があるわけですが、そこに興味本位の一般の方が入ってくると、内輪だけで秘密の発言が外に漏れないという安心感も担保できません。それに、「情報交換」ではなく、単に「情報泥棒」になってしまい、我々の側に話すメリットが何も無いどころか、デメリットしかありませんからね。
 ある程度の秘匿性の確保と、お互いにメリットのある情報交換の形が無いと、難しいのかなと感じています。

 もし情報交換の場を希望される方々がおられましたら、このあたりの何か良いアイディアについて、ぜひともお聞かせくださいませ。

 

 

 

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