厳しすぎる部活への疑問 | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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メールマガジン内のクリックアンケートでご感想をお寄せいただきました。
大切にお読みいただきまして、誠にありがとうございます。

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119号の「厳しい部活」は、とても興味深く読むことができました。多くの方が同様の経験をされている筈です。そこで私が疑問に感じるのは、「厳しすぎる部活が横行し続ける理由」です。個人的な見解ですが、「横行」をゆるしてしまう保護者側の背景としては次の点が挙げられると感じています。

1.部活顧問が、選手選抜、内申点、推薦などに強い影響力を有しているため、生徒も保護者も従わざるを得ない状況にある。
2.子どもの肉体や精神の成長に「厳しすぎる部活」や「教員の指導」が必要なものと盲信している。
3.「厳しすぎる」実態を把握していない。

また、一昨年の大阪市立桜宮高等学校の体罰事件の際に一部でなされた「厳しすぎる」に関する議論は最近ほとんど聞かれなくなったようです。「体罰」と「厳しすぎる」とは、現象としての現われ方が異なるだけで共通する問題点を内在しており、そこに焦点を当てた議論こそが体罰の根絶、さらには、子どもたちにとって真の意味で望ましい成長(親や先生に都合の良い成長ではなく)に必要と考えます。がしかし、文科省によるガイドラインの制定や顧問個人の問題とされてお茶を濁されているうちに、ウヤムヤに、、、、。

一方で部活動の在り方にさまざまな疑問を感じている現場の先生方も多いようです。
(※リンクは省略しました)

生徒も先生も保護者も不幸にしている部活動とは、一体、何なのでしょうか?

とりとめのない内容となってしまいました。
今後も機会があったらメッセージを送信させていただきます。

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 過剰な部活動に関しては、個々の生徒や保護者や先生たちの意思を超えて、組織や制度そのものに及ぶ問題になってしまっていますよね。立場や思惑や思想や利権など、いろいろな要素が複雑に絡み合っているため、学校内部からの自浄作用に期待するのは難しい気がします。
 ただ、教育制度に関する変更や施策は「平等」を建前に、全国統一のような形でしか打ち出せませんから、地域や学校によって温度差が大きい以上、行政は大きな手を打てないでしょう。仮に動いても、いつものように画一的な施策であれば、温度差に応じて別の新たな問題が発生するはずです。
 戦後からほとんど変わらない制度疲労の悪い面がそのまま出ているのでしょうね。うまく頑張っておられる学校や先生たちもおられますが、客観的に見ると、部分はともかく全体ではすでに詰んでしまっているような印象も受けます。

 ご紹介のあった、学校の先生が書かれているというブログも読ませていただきましたが・・・学校現場は本当に病みきっていますね。同情という言葉を使うと上から目線でいけませんが、正常な感覚を持っている先生ほどつらい思いをされてしまう状況だけに、ただただ気分が暗くなる内容でした。(ただ、保護者の方が読んでも、学校現場に対する悲観や絶望を掻き立てるばかりで、デメリットのほうが大きい気がするため、リンクは伏せておきます)
 また、安易に不登校問題とつなげるのは危険かもしれませんが、教える側の先生たちでさえ苦しくて行きたくなくなる状況では、不登校の生徒が増えるのも当然と言えば当然の気もします。それに対して、画一的にスクールカウンセラーを増員するような対症療法ばかりで、根本的な部分に手をつけないのが上の得意技だけに、いつまで経っても問題は解決にも改善にも向かいそうにありません。
 自動車に余分なパーツをくっつけすぎて、タイヤが部品にひっかかってまともに走らなくなっているような状態なのに、「もっとオイルを継ぎ足そう」「部品を取り除く部品をつけよう」などと、ますますゴテゴテの状態にしているイメージでしょうか。今の学校には、とにかく余分なものが多すぎで、過剰な負担に心も体も押し潰されて、病んでしまう先生が増えるのも当然でしょう。
 ただ、これは教育だけで無く、国の制度全体がそうですから、学校だけを切り離して考えるのが難しい、極めて根の深い問題だと思います。

 個人的には、「学校に行かなくても必要な教育が得られる」ような選択肢がほしいですね。ひどい学校は、子供にとっては牢獄のようなものですから、学校以外の選択肢が無い今の状態はつらいです。
 一応、今でも私立校や一部の公立校への逃避が行われていますが、実際のところ「もともと優秀な生徒」たちの青田刈りになっている面が強く、少なくとも「社会全体の受け皿」や「教育機会の公平な提供」にはなっていません。(平等である必要は必ずしも無いですが、公平で無いのはまずいです)
 それに、私立は私立で上位校を除くと教員の劣化などが問題になっていますし、新制度下で作られた公立も、意外と苦しんでいる生徒や保護者は多いです。今はまだ学校に通わせる意味を感じている人のほうが多いですが、このまま行けば「学校で得られるプラス」よりも「学校で押しつけられるマイナス」のほうが強くなってしまうでしょうから、どこかの段階で決壊することも考えられます。

 現状は、生徒、保護者、家庭、教師、学校、塾、それぞれのエゴが好き勝手にぶつかりあい、声の大きなほうが勝つ荒んだ状態ですよね。そして、問題のある人ほど声が大きく、意見が通りやすいという皮肉もあります。実際、学校の先生の多くは良心的に頑張っておられるわけですが、一部の声の大きな教師が悪いほうに学校全体を動かし、日本人ならではの「右に倣え」で現状が作られている面もありますよね。
 ただ、そうやって生まれた解決策らしきもの(実態は単なるエゴの寄せ集め)をつぎはぎで足し続けていっても、誰も幸せになれない形にしか向かいません。いわゆる「子供のため」を錦の御旗に、実際は親や先生に都合の良いことを強引に押しつけている状態に過ぎず、良識のある人達ほど、その矛盾や不条理さにますます疲弊していくでしょう。

 こう書いていくと、悲観的な側面ばかりになってしまいますが、実際のところ、全てが丸く収まる画期的な良い解決策があるとは思えません。特定の誰かが悪いと言える問題でも無く、生徒も保護者も先生も、皆が頑張り皆が苦しんでいる中で、悪い方向に歯車が噛み合って現状があるのだと思います。
 ただ、それぞれの立場でできることはあるはずですから、そこを頑張っていくことが大切だろうと思います。私の場合は、学校の内側から変革することはできませんし、日本の教育システム全体を変える力は(少なくとも今は)ありませんから、まずは現行システムから溢れる人たちのフォローや受け皿となれるように、手の届く範囲で取り組んでいきたいと思っています。

 御返事もとりとめのない内容になってしまいましたが(笑)、今後ともよろしくお願いいたします。