中3の夏以降で成績が下がり、やる気がなくなってしまった生徒の対応 | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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てのひらのうえには様からです。

お待たせいたしました。
 



はじめまして。ここのところ、ため息ばかりの中3長男の母です。よろしくお願いします。

早速ですが、息子は中3夏休みが終わり、期末テストの結果が下がり、前期成績も、ランクが1ランク下がってしまいました。
下がったのは、数学(期末89点・5→4)英語(期末60点・5→3)美術4→3になり、CランクからDランクになりました。まわりの友人たちが、夏休みから大手塾に通いすばらしく成績がのび、息子は、俺なんかどうせ・・・みたいなやる気モードがすっかりなくなってしまいました。普段から、勉強はあまりやらず、夏休み中はめずらしく本人なりにがんばっていたようです。その結果いつもの維持ではなく、下がることでやる気が失われたようです。親として、大変お恥ずかしいですが、どうしたらよいか・・・主人は、自分が努力家ですので、息子の態度を頭から否定するばかりで、言い争いが絶えません。
今週に、志望校の提出があり、1ランク下げた高校にと提出しましたが、本人は、もうひとランク下げ、勉強したくないな~と言っています。将来の夢は、国立大学へ・・と変わらないのですが、よっぽど努力をしないと・・・はずかしい、質問で大変恐縮ですが、本人まかせ・本人のやる気を待ったほうがよいのでしょうか・・

 

 



 

 受験が近づくと、親御さんにもため息の出る場面が増えてしまいますよね。

 さらに、本当ならば受験に向けて上がってほしいはずの成績が下がってしまえば、不安や心配で余計にため息も出てしまうのもしかたありません。

 

 さて、今回はもともとある程度できる生徒が、頑張って勉強したのに成果が出ず、やる気をなくしてしまったパターンですね。

 もちろん、もとの成績がどれくらいだったかは、家庭によってもまちまちなわけで、今回のように「わりと上位の成績が取れてはいるけれども、志望校には足りない」といったケースもあれば、「もともと低い成績だったのが、さらに悪くなってしまった」というケースもあるでしょう。

 そして、まさに「これからが受験本番」とも言える夏休み明けの時期に、本当なら上がってほしいはずの成績が下がってしまえば、「もう嫌だ!」「諦めたい・・・」と思ってしまうのは自然なことです。

 そういう意味で、中3の夏以降で成績が下がり、やる気を失いつつある生徒への対応は、決して少なくないご家庭での共通の悩みと言えるのでは無いでしょうか。

 

 そういったあたりも踏まえつつ、いただいた内容を引用しながら見ていくことにしましょう。



>早速ですが、息子は中3夏休みが終わり、期末テストの結果が下がり、前期成績も、ランクが1ランク下がってしまいました。

 北海道の入試制度はわりと特殊なため、分からない読者の皆様向けに大雑把な説明をすると・・・

  1. 中1から中3の通知表の数値をもとに「内申ランク」と言うものが決まります。(A-Mの13段階)
  2. 入試の結果で「入試点ランク」が決まります。(12点刻みの25段階)
  3. 2つのランクを「相関表」に当てはめて、基準以内なら合格します。


 そのため、「得点力はないけど内申点が良くて受かる」「内申点は悪いけど得点力がとても良い」といった生徒は受かりにくく、どちらもバランス良くとれている生徒が受かりやすいシステムと言われています。

(もちろん、実際は必ずしもそうと限ったわけでは無いのは言うまでもありません)


 今回は、ここで言う「内申ランク」が1つ下がったわけですね。


>下がったのは、数学(期末89点・5→4)英語(期末60点・5→3)美術4→3になり、CランクからDランクになりました。

 Dランクは中1から中2までをオール4にすればとれるくらいのランクです。今まではCランクだったのですから、かなりできるほうの生徒さんですね。
 ただ、これはどこの地区でもそうですが、中3になるとほとんどの生徒が入試を意識し始めますし、塾でも指導が本格化してくることもあって、通知表の獲得競争(?)が激化します。
 そのため、中3では通知表が極端に上下する生徒が毎年見られます。今回は運悪く、下がるほうのケースに当てはまってしまったようですね。

 中3以降、特に夏休み前後からは「やるのが当たり前」になってきます。

 そもそも成績は「他の生徒と比較してどうか」という話ですから、何もせず現状維持をしていれば、周りが上がって結局は下がることになります。つまり、周りの人以上にやってはじめて「やった」と言えるわけで、自分なりにやったからと言ってもそれは何の意味も持ちません。

 そして、この時期には「大きく順位(偏差値)を上げる」生徒が必ず一定数出てきます。ということは、その生徒たちに押しのけられて、「大きく順位(偏差値)を落とす」生徒が必ず出てきますよね。

 そのため、この時期に関しては、残念ながら「やったのに下がる」ことは、決して珍しいことではなく、むしろごく普通に起こることだと言えます。


 しかし、やったこと自体は無駄にはなりませんし、評価はされないだけで力は増しているわけですから、それを生かして入試本番の得点アップなどにつなげられれば良いことですよね。
 しかも今回は、「俺なんかどうせ・・・」と言うほど成績は悪くなく、一般的に見ればむしろ良いほうなのですから、「塾に行かずにこれだけ頑張っている」と前向きにとらえてほしいところです。

 そうやって今回の悔しさをバネにすれば、入試ではもっと良い成績が取れることでしょう。
 

 ただ、それを生徒本人が一人でいきなり気づくことは少ないわけで、やはり周囲のサポートが必要となる場合が多いです。

 そのため、親御さんにせよ先生にせよ、そういった気持ちを本人に持たせられるかどうかがポイントとなるわけですが・・・残念ながら、反抗期というのもあって、親御さんがするのはなかなか難しいという現実があります。

 だからこそ、塾の先生の出番となるわけで、そういう意味でも今回の塾は「頑張ったのに成績が下がった」という意味での指導力不足だけでなく、やる気の面でのサポートも含めた指導力も不足している印象ですね。



>今週に、志望校の提出があり、1ランク下げた高校にと提出しましたが、

 北海道の細かいデータは持っていない上に、お子さんの得点力も受ける高校のレベルも何も分からず、正確なことは何も言えませんから、以下は参考程度にしていただき、詳細は地元の専門家にご相談くださいね。

 もし学力テストも同程度がとれているのだとしたら、実際に受けるかどうかは別にして、まだランクは下げずに今のところ(場合によってはもう1つ上のところ)を目指すくらいが良いです。具体的には、札幌南・北・東・西のあたりか、居住地に近い最高レベルの高校を目標に勉強させると思います。
 

 基本的に、ネットや塾のランク情報はやや高めに言われます。
 その年の受験者数などにもよりますが、例えば本来Bランクの高校でも、ランクC-Dなら入試で9割以上とれば大抵は受かる範囲でしょう。下がったといってもぎりぎり1ランクダウンくらいでしょうから、合算判定に持ち込んだ際には有利な位置にいるはずですしね。
 「その9割がとれれば苦労しない」と言われそうですが(笑)、そこを目指して勉強するくらいで丁度良いと思いますし、それくらい頑張ってやっていけばそこそこのランクの高校なら確実に受かることでしょう。
 本当に志望校を下げるにしても、冬以降で良いのではないでしょうか。


>本人は、もうひとランク下げ、勉強したくないな~と言っています。

 これは「1ランク下げてしまったから、今さらもう勉強したくないな」なのか、「下げたところよりもさらに1ランク下げて、勉強しないで受験をやりすごしたいな」なのかどちらでしょうね。

 ここで問題になるのはお子さんの本心です。
 直接見てもいないため何とも言えませんが、私から見ると、お子さんは本当にやる気をなくしているのではなく「1ランク下げるくらいなら、もうやけくそでどこまででも下げてやる」「頑張っても無駄なら、もう頑張る気はしない」という一時的な投げやり思考になっているだけで、心の奥底では「できないのが悔しい!」「ランクを下げたくない!」という叫びが隠れているような気がします。
 そして、おそらく「今回はやり方が悪かっただけで、きみにはもっと上を目指せる力があるんだから、私の言うとおりに頑張ればもっと伸びる!」などと力強く言ってくれるような先生が近くにいれば、今回の失敗を良い意味でのきっかけに変えてもっと伸びると思います。
 

(こういう挫折の時こそ、上手な指導で伸ばせるチャンスだと思っていますし、実際に過去の生徒もよく伸びたものです)


 ですから、学校に頼れる先生がいれば相談に乗ってもらうのも良いと思いますし、夏休み以降も成績の下がったその塾に通っているなら、もう一歩踏み込んだ指導を引き出す工夫をしていくのも1つの手だと思います。
 今回のように、それなりに成績が良い生徒であれば、必要な得点に対する具体的な根拠と、それに沿った明確な目標を設定してあげれば、そこを目指して頑張るようになるものですから。


>将来の夢は、国立大学へ・・と変わらないのですが、よっぽど努力をしないと・・・

 大学については、中学時代の成績(定期テストや内申点)はあまり関係無いですからね。高校に入ってから伸びる生徒も多いですし、落ちる生徒も多いです。
 要は、詰め込みのような付け焼き刃でない地力をどれだけつけているかと、後は高校でどれだけ頑張るかという話ですが・・・塾に行かなくても自学で点がとれていたような生徒は、高校進学後に成績が伸びることも多いです。少なくとも、今の成績から順調に行くとすれば、そんなに難しい話では無いと思いますよ。
 

 それに、大学は通知表ではなく実力勝負ですから、今回のような定期テストに向けた短期の勉強などではなく、入試に向けた長期的な勉強をできる力があるかどうかのほうがはるかに重要です。
 そういう視点からも、本当に国立大学を目指すのであれば、中学のうちからそういった意識で練習もしていきたいですし、それこそ高校になってからいきなりやるのは苦労が多いことでしょう。
 大学進学の夢が誰かに与えられたものではなく、本当に彼の夢ならば、こういった話をすることでもモチベーションを喚起できるはずです。


>本人まかせ・本人のやる気を待ったほうがよいのでしょうか・・

 本人がやる気になっている時にはどんどん本人任せにすれば良いですが、本人がやる気をなくしている時に任せても、「やらない」選択をするに決まっています(笑)

 これは中学生に限らず、ほとんど全ての人間がそうですよね?

 中学生に限って言うと、相手が成績の良い生徒ほど「本人のやる気を待つ作戦」の成功率は高まりますが、成績の良くない生徒ほど、この作戦の成功率は低くなります。

 今回は、それなりに成績の良い生徒ではありますが、このくらいの成績でも「本人のやる気を待つ作戦」の成功率はあまり高くはないですから、あまりお奨めはできません。

 

(これをお読みの方で、お子さんの成績がこれより低いような場合には、絶対にお奨めはしません)

 反対に、やる気を起こさせたいと考えるのであれば、入試までの期間を考えると、早めにしたほうが良いでしょう。
 ものすごく少ない情報の中での勝手な憶測ですが、そのまま腐ってしまうようなタイプでは無いような気がしますから、あまりやけくそにだけならないように注意しつつ、適度に励ましてあげることで、再度頑張り始める状態にはなると思います。

 もちろん、このあたりは個々の生徒に合わせた対応が必須で、必ずこうすると良いというようなマニュアル対応は通じません。同じ対応が別の生徒に通じるとも全く限りませんから、必ず状況に応じた対応を心がけたいですね。

 

 なお、入試ぎりぎりになってからやる気になっても、時間が足りずに成績は上がりませんし、そうなってしまうと、またもや「頑張ったのに上がらなかった」とやる気を失ってしまい、高校進学後の勉強にも悪影響が出かねません。
 さらに、今回の定期テストの勉強がそうであったように、本人が「初めてやる気になった時」には、できるだけ「一定の結果を出させてあげる」ことがとても重要になります。そういう意味で、「頑張り方(=勉強法)」を教えるのがとても大切となります。
 過去を振り返ってもしかたないため今について言うと、数学はともかく、英語は明らかに失敗している(というか、おそらく学校の授業を理解しきれていない)状態ですから、入試で同じ失敗を犯さないように、その範囲だけでもカバーしておきたいですね。

 最後に、北海道入試は、相関表での合否決定は一見明確に見えても、その相関表の決め方や運用自体に裁量の余地が大きく、かなり曖昧です。
 特に、そのくらいのランクは受験校の判断が悩ましいところですから、変更するにしても無理につっこむにしても、過去のデータに基づいて高校ごとの特色を踏まえながら指導してくれるところで相談したほうが良いでしょう。


~続きの記事~

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