中学生 反抗期で勉強しない | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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 反抗期の際に注意することについて、基本的な内容は「反抗期の対処法 小中学生の反抗期にどう対応するか?」で書きましたが、1つ大事なことを書き忘れていました。

 それは、親がどう工夫しようと「絶対に言う事を聞かない」反抗期を迎える生徒がいることです。

 反抗期にもいろいろな形があり、ちょっとしたことに反抗してみたくなる生徒もいれば、とにかく親とは口も聞きたく無い生徒もいます。前者の場合は前に書いたような対応を考えていくわけですが、後者の場合は対応どうこうの話ができません。なぜなら、まともに口を聞いてくれないからですね。

 これはもう今までの子育てや親子関係の作り方のまずさを恨むしかありません。とは言え、自分の対応はおおよそ良かったのに配偶者側の対応が悪い場合や、友人や学校など周囲の影響が大きすぎてそうなってしまう場合もありますから、決して親御さんだけに責任があるとも限りません。

 それに、子供が成長することで自然と改善することもありますから、反抗期が一時的なものであればそっとしておくのも良いです。そのほうが強く成長できることもありますからね。


 いろいろと書きましたが、要するに「親では何ともならない」ケースもあるのですね。

 この場合は下手に関わると余計に悪化しますから注意しましょう。もちろん、腫れ物を触るように接する必要は無いですし、親として言うべき社会生活やモラルなどの面については、必要に応じてどんどん言ってもらって良いです。しかし、「勉強」に関しては発言に気をつけたいものです。

 それでもあえて勉強について言いたい場合は、塾や家庭教師に頼るのが無難です。できれば、子供が信用できるような相手を選びたいですね。ただ、お子さんとある程度コミュニケーションが成立する先生であれば、少なくとも絶縁状態(?)の親が直接言うよりは話を聞くものです。

 反抗期の生徒は、気に入らない人の言う事は全く聞きませんが、逆に好きな人、信用できる人の言う事は100%に近いくらいで鵜呑みにします。実際に、先輩や友達や好きな先生はもちろん、好きなテレビの芸能人など、よく分からないところで影響を非常に受けやすいですよね。

 ですから、「誰か別の人に頼る」発想は間違っていないわけで、それが良い先生ならば安心して任せられるわけですね。そういう意味で、身近に力のあるプロがいるのであれば、その人に任せるも、良い選択肢の1つと言えます。(ただし、そんな良い先生が見つかるかどうかは、相当の運と縁が無いと難しいのも事実です)


 ついでに書いておきますと、「勉強しなさい」を言わないほうが良いのは、反抗期特有の「親の言う事はそのまましたくない」思いに関係しています。

 例えば、あなたの子供がゲーム大好きならば、試しに毎日「ちゃんとゲームしたか?」「今日はどこまで進んだ?」「駄目じゃないか、今日もちゃんと3時間やらないと!」と、勉強のように強制してみてください。徹底的に強制すると、絶対にゲームが嫌いになります。中途半端にやると、逆に喜ばれてしまいますけれども(笑)

 勉強はやる内容、分量が決まっていて、自分で調節することができません。それに、必ずテストなどで結果が求められます。「とにかく1時間したら良し!」という単純なものだったら、もう少し言う事を聞く生徒も増えるでしょうが、そうした裏のノルマがあるため、「今1時間やっても、どうせ全部は終わらないし・・・」「今頑張ってもどうせテストでは点がとれなくて、また嫌味を言われるし・・・」と、悪い「先」が見えてしまってやる気がわかないのです。

 ですから、ゲームでもクリアできないノルマを定めて、得点やレベルなどで厳しく結果を求めて、できないときはペナルティ!などとすると確実に嫌いにさせることができます。


 こういった話を聞くと、「だったら、勉強するなと言うのか?」と正反対のことを考える人がたまにいますが、もちろんそんなことを言えばしないに決まっています(笑)

 もともと勉強が好きな生徒ならば話は別ですが、基本的に勉強は生徒にとって嫌なものです。そして、嫌なものはほうっておけばしなくて当然ですよね。


 子供とは言え、中学生から半分以上は大人の仲間入りをしていきます。一方で、親では教えられないことや、子供のほうが詳しいことが徐々に増えていきます。

 だからこそ、人生の先輩として上から目線で接するのでは無く、人生を一緒に歩むパートナーという立場に切り替えていくことが1つのポイントになります。勉強についても、ただ上から「やれ」と言うのでは無く、一緒に頑張っていく気持ちで接することができると良いですね。ぜひ、お子さんと、ともに悩み、ともに喜んであげてください。

 大人でも上から目線で言われて聞くのは、権力者や専門家の言葉くらいです。そして、今の時代は、我々教師の言う事でさえ、素直に耳を貸す生徒が少ない状況です。一方で、親は人生をともに生きる家族であり、そして人生の先輩であったとしても、決して権力者でも無ければ、専門家でもありません。そのあたりを履き違えないように気をつけつつ、より良い関係にシフトしていってくださいね。



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~コメント~

1. 初めまして!

まさに悩んでいた内容です。
良いブログに出会えて嬉しいです。
すっかり子育てに自信を無くしています。
じっくり読んで、中学生の息子に対応したいと思います。
良い反抗か悪い反抗か・・。精神年齢が幼いタイプの子の反抗に思います。
家にずっといると素直さが戻り、学校に行くと荒くなるというような・・。良くも悪くも、周りの影響を受けやすい子です。
学校の環境はあまり良くありません。
反抗的な子の言い方や態度がかっこいいと思うのか、私にも命令口調。怒ると暴言。
放っておいて欲しいと言うくせに、甘えます。だから腹が立つんです。
テストの点はいいのですが、勉強は嫌いです。
このまま高校生になるのが心配です。
塾にも通えますが、サッカーの無い日はダラダラするくせがついてしまい、面倒だと言います。
どうしたら、自立できるのか、本人が失敗するまで親は何もしない方がいいのか、日々悩んでいます。

さくら


2. Re:初めまして!

 はじめまして。
 コメントありがとうございます。

 周囲の影響は、本当に大きいですよね。教育における「環境」の持つ意味は非常に大きいため、こちらはまたいつか記事にするとして・・・

>放っておいて欲しいと言うくせに、甘えます。だから腹が立つんです。

 この気持ち、とても良く分かります。こちらが口出しすると文句を言うくせに、自分の都合の良いことだけは甘え、当然のように要求してくる・・・本当にストレスが溜まりますよね。

 これが小さい子供ならば「しょうがないな」と面倒を見れますし、いっそ友人であれば「しかたない」と割り切れますが、反抗期の子供となると、手をかけすぎても自立を妨げ、何もしないと失敗は明らかで、結局後始末は私がやることになるしと、なかなか簡単には割りきれません。

 特に相手が男の子の場合は、女性である母親とは考え方や価値観が大きく違ってくる時期だけに、余計に難しいですよね。

 一口では語れませんが、確実に言えるのは「成長は1日では訪れない」こと、そして「子供が最も自立する時は、親元を離れる時である」ことです。中学生の息子さんにはもう少し時間がありますから、焦らず気長に見守ってあげてくださいませ。

(続きはもう1ついただいたコメントのほうでさせていただきます)



3. 気持ちが落ち着きました・・・

中学生、勉強しない で検索して、こちらへおじゃまさせて頂くことができました。
子どもは中2の娘です。
母親としては、少しずつでも毎日勉強する、ことを習慣にしてほしいのですが、そして本人もやらなくてはいけないということはわかっているようなのですが、いざとなると楽したい、テレビが消せない。
きのうも、「お母さんに勉強しろと言われるとやる気がなくなる!受けつけない!」と言い放つので、「言われたから、やる気がなくなるなんて、言い訳でしょ!自分のいいように言ってるだけだからね!」とやり返しました・・。
毎日毎日のバトル、ほんとに疲れます。
勉強しろと言わないほうがいいのかとは今までも思っていましたが、我慢すると私もストレスが溜まって、身体に悪い。
でも、ここで、子どもの自主性を信じて、勉強しろと言わないように努力してみようと思います。
取り急ぎですが、ありがとうございました!
またコメントさせて頂きますね。

なつママ


4. Re:気持ちが落ち着きました・・・

 ご訪問いただき誠にありがとうございます。
 中2の女の子となると、最も扱いの難しくなる年頃ですね。

>「お母さんに勉強しろと言われるとやる気がなくなる!受けつけない!」と言い放つので、「言われたから、やる気がなくなるなんて、言い訳でしょ!自分のいいように言ってるだけだからね!」とやり返しました・・。

 中学生親子のやりとりの王道ですね(笑)

 理屈はそのとおりなのですが、正論を言っても改善しないのが難しいところです。


 しかし、こんな昔の記事にアクセスがあるのですね。誤字脱字の多い記事で恐縮です。過去の記事も修正や整理をしないといけませんね。

 気づきをいただきありがとうございました。またのコメント、お待ちしております。



5. 無題

中1の娘が全く一緒です、勉強しない、だらだらTVを見続け、注意すればバトル、注意しなければ、夜中まで起き朝起きない、おまけに私のせいにし、怒り出す、車で駅まで送らす、私を使い放題、本当に情けないやら、途方にくれます、でも頭ではわかってるんです。上の姉も、私とバトルを繰返し、先生や本人と話しをしようとしましたが、全然だめで。でも、今、家電品が壊れたらバイト代で買ってくれる、ご飯作ってくれる、ランチに誘ってくれる、結局外泊も、厳しい私の方針に文句いいながらも、今もまもってくれてます。そして、うざかったけど、本気でまもってくれありがとうと、中1の娘に一緒に向き合ってくれてます。中1の娘は姉の話しも聞きませんが。だから、このまま、いやでも喧嘩しても、前に進むしかないってわかってるんです。性格も、行動も違うので、毎日が大変ですけど。いつか笑って話せる日が来ると信じてなんとか生きて行きたいと思います。

ひろぴん


6. Re:無題

 大変な日々をお過ごしのようで、本当に毎日お疲れ様でございます。

 上の子が落ち着いて、良い関係を築けているのですから、子育ての方針そのものに大きな間違いは無いのだと思います。しかし、それでもぶつかってしまうのが反抗期の厄介なところですよね。

 ちなみに、「衝突する」のと「親御さんを使い放題にする」とは少しだけ分けて考える必要があり、そういった状態になるのは、口ではいろいろ言いながらも、態度ではそれを許してしまっている優しい親御さんに共通することが多いです。だからと言って「突き放しなさい」と言うのも正しいとは思っておらず、やはり理想はお姉さんと同様に「自立」の段階に育てていくことでは無いでしょうか。

 なお、下の子は上の子よりも甘えがちで、自立にも手間のかかることは多いです。「衝突」に関しては、何事も言い方次第で印象が大きく変わるものですから、喧嘩が少なくて済むような関わり方も取り入れつつ、少しでも平穏な日々をお過ごしいただければと願っております。
 

 

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