こんにちは!オンライン・実校舎どちらも選べる東大式個別指導塾スタディコーチです!
中高生のお子さんが勉強を始めない・集中が続かないとき、
それを「サボっている」「やる気がない」ではなく、一度『科学的なある観点』で見てみると、もしかしたら意外な理由が見えてくるかもしれません。
その観点というのが、シカゴ大学のミハイ・チクセントミハイが提唱した「フロー」と呼ばれる、心理学の概念を元にした観点です!
▼まず知っておきたい基本
チクセントミハイは、ハンガリー出身の心理学者で、ポジティブ心理学という分野を切り拓いた人物の1人として知られています。
簡単に言うと、フローというのは「人が何かに完全に没頭していて、時間を忘れ、自分のことも忘れて、その活動に溶け込んでいる状態」を指します。
スポーツの世界でいう「ゾーンに入る」という感覚に近い状態が、フローです。
このフロー状態に入っている時、人は最も学びや成長が進みやすく、満足度も最も高い、ということが、その後の数千の研究で示されてきています。
▼「フロー」とはどんな状態か
チクセントミハイは、フロー状態に入っている人に共通する特徴として、いくつかの要素を挙げています。
1つ目が、自分のスキルとちょうど見合った、少しチャレンジングな課題に取り組んでいること。
2つ目が、目の前の行動と意識が一体になっていて、雑念が消えていること。
3つ目が、時間の感覚が歪み、気づくと何時間も経っていた、という体験が起きること。
簡単に言うと、「のめり込んで、自分も時間も忘れている」という状態が、フローの中核です。
▼「退屈」「不安」との対比
チクセントミハイの研究で興味深いのは、フローを「退屈」と「不安」との対比で位置づけているところです。
人は、自分のスキルに対して、課題が簡単すぎると「退屈」を感じます。
逆に、自分のスキルに対して、課題が難しすぎると「不安」を感じます。
ちょうどその真ん中、スキルとチャレンジが釣り合っている狭い帯域に入った時に、フローが生まれる、というのが、この理論の核です。
中高生の勉強で言うと、簡単すぎる問題ばかりだとやる気が出ず、難しすぎる問題ばかりだと心が折れる、というのも、この理論で説明がつきます。
▼中高生の家庭で活かすとしたら
この理論を中高生の家庭に当てはめると、特に活かせそうなのが、「お子さんが勉強に身が入っていない時の見方」かもしれません。
研究的には、簡単すぎる課題(退屈)でも、難しすぎる課題(不安)でも、フローは起きにくい、と分かっています。
中高生のお子さんが勉強に集中できていない時、「やる気がない」「サボっている」と決めつける前に、そもそも塾や学校の課題のレベルが、本人のスキルと釣り合っているか、という視点で見直してみる、というのは一つの手かもしれません。
もちろん中高生にもなると、お子さん自身が課題を選んでいくので、親が直接コントロールできないことの方が多いと思います。
ただ、必要があれば塾の先生や学校の先生とコミュニケーションを取って、「これならできそう」と思える難度に調整できないか相談してみる、というのは、親としてできる関わり方の1つではあるかもしれませんね!
研究の話を並べてみると、「集中できない」「やる気が出ない」というシンプルに見える状態の奥にも、それなりに科学的な背景があるんだなと、改めて感じました😌
中高生になると、親が直接できることはどうしても限られますが、「サボってる」と決めつける前に「課題のレベル感は合っているのかな」と一度立ち止まる視点が持てるだけでも、お子さんへの見方が少し変わってくる気もします。
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