「横浜のマンションの屋上でストロンチウムが検出された」件を以前まとめました。
「原発事故によるストロンチウムの拡がりと農作物への影響の推定(10月15日現在)」
http://ameblo.jp/study2007/entry-11048850819.html
・ストロンチウムはセシウムと比べておよそ1%の濃度で原発から放出されました。
・福島県内の土壌からはおよそ0.5%前後検出されています。
・農産物への移行や体内の吸収を考慮すると仮に1%の濃度でも問題なので、
飛散範囲が懸念される。という内容でした。
もしも0.5%の水準のストロンチウムが横浜まで飛散しているなら、
農産物をより広範に調べる必要があるので重要なことと考えました。
その後文部科学省が追試験を行い、東京、横浜のストロンチウムは
「セシウムに対して濃度0.01%程度以下、原発と関連性は薄い」と発表しました。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201111240578.html
それに対し横浜の測定を行った同位体研究所が反論し、まだ決着はついていません。
http://www.radio-isotope.jp/tech/Sr_test_review.html
同位体研究所の説明も信頼性がある様に思われますし、一度舞い上がった
ストロンチウムが「運ばれない」機構を考えないと文科省の数値は低すぎます。
①ストロンチウムのセシウムに対する「運ばれやすさ」は噴出のされ方などによると
思われますが良くわかりません。とりあえずの比較ですが、
・原水爆実験の場合、相対的な運ばれやすさは同程度、
・チェルノブイリの場合、1/10程度だった、様に見えます。
チェルノブイリよりも飛散しにくかったかも知れませんが、圧倒的に近距離な
今回のケースで相対的に1/10以下になるかどうか?が重要なポイントと考えます。
少なくとも「福島県内では同等から1/10の間だった」わけですから、、。
②これまで福島県外のストロンチウム比を考えるデータがなく、大気輸送は
判らないままでしたが、最近になってネット上で米国DOEのダスト測定が
話題になり、目に留まりました。赤坂の米国大使館、福生市の横田基地を含む
3月21日、22日、23日の比較が可能になりました。
・空間線量
http://explore.data.gov/Geography-and-Environment/US-DOE-NNSA-Response-to-2011-Fukushima-Incident-Fi/kxp6-xc7d
・ダストサンプリング
http://explore.data.gov/Geography-and-Environment/US-DOE-NNSA-Response-to-2011-Fukushima-Incident-Ra/u9mw-zn8r
・土壌サンプリング
http://explore.data.gov/Geography-and-Environment/US-DOE-NNSA-Response-to-2011-Fukushima-Incident-Ra/77xc-yjwj
です。
・緯度、経度からデータを地図上にプロットしてくれた@xryos_kxさんのページはこちら
http://xryoskx.web.fc2.com/nnsa/field_sample_air_results.html
③Sr90とCs137の比率を評価できそうなデータをプロットしました。
福島県内の濃度比や、世田谷での都のセシウム測定とおおよそ
整合性がとれ、かつ、200km以遠の2地点では0.1%程度の比率しかありません。
DOEのデータでは欠損してますが東京・神奈川は3月15日の(恐らく2号機が主?)
飛散があり、そのストロンチウム比はこれより少ないことが予想されますので、
東京、横浜のSr90/Cs137比は0.01%~0.1%程度という事も有り得そうです。
つまりCs137が1万Bq/kgのホットスポットでもSr90は数Bq/kg以下と予想され、
文科省(日本分析センター)の測定はそれほど外れてないかもしれません。
引き続き情報が入れば検討してゆきます。
「原発事故によるストロンチウムの拡がりと農作物への影響の推定(10月15日現在)」
http://ameblo.jp/study2007/entry-11048850819.html
・ストロンチウムはセシウムと比べておよそ1%の濃度で原発から放出されました。
・福島県内の土壌からはおよそ0.5%前後検出されています。
・農産物への移行や体内の吸収を考慮すると仮に1%の濃度でも問題なので、
飛散範囲が懸念される。という内容でした。
もしも0.5%の水準のストロンチウムが横浜まで飛散しているなら、
農産物をより広範に調べる必要があるので重要なことと考えました。
その後文部科学省が追試験を行い、東京、横浜のストロンチウムは
「セシウムに対して濃度0.01%程度以下、原発と関連性は薄い」と発表しました。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201111240578.html
それに対し横浜の測定を行った同位体研究所が反論し、まだ決着はついていません。
http://www.radio-isotope.jp/tech/Sr_test_review.html
同位体研究所の説明も信頼性がある様に思われますし、一度舞い上がった
ストロンチウムが「運ばれない」機構を考えないと文科省の数値は低すぎます。
①ストロンチウムのセシウムに対する「運ばれやすさ」は噴出のされ方などによると
思われますが良くわかりません。とりあえずの比較ですが、
・原水爆実験の場合、相対的な運ばれやすさは同程度、
・チェルノブイリの場合、1/10程度だった、様に見えます。
チェルノブイリよりも飛散しにくかったかも知れませんが、圧倒的に近距離な
今回のケースで相対的に1/10以下になるかどうか?が重要なポイントと考えます。
少なくとも「福島県内では同等から1/10の間だった」わけですから、、。
②これまで福島県外のストロンチウム比を考えるデータがなく、大気輸送は
判らないままでしたが、最近になってネット上で米国DOEのダスト測定が
話題になり、目に留まりました。赤坂の米国大使館、福生市の横田基地を含む
3月21日、22日、23日の比較が可能になりました。
・空間線量
http://explore.data.gov/Geography-and-Environment/US-DOE-NNSA-Response-to-2011-Fukushima-Incident-Fi/kxp6-xc7d
・ダストサンプリング
http://explore.data.gov/Geography-and-Environment/US-DOE-NNSA-Response-to-2011-Fukushima-Incident-Ra/u9mw-zn8r
・土壌サンプリング
http://explore.data.gov/Geography-and-Environment/US-DOE-NNSA-Response-to-2011-Fukushima-Incident-Ra/77xc-yjwj
です。
・緯度、経度からデータを地図上にプロットしてくれた@xryos_kxさんのページはこちら
http://xryoskx.web.fc2.com/nnsa/field_sample_air_results.html
③Sr90とCs137の比率を評価できそうなデータをプロットしました。
福島県内の濃度比や、世田谷での都のセシウム測定とおおよそ
整合性がとれ、かつ、200km以遠の2地点では0.1%程度の比率しかありません。
DOEのデータでは欠損してますが東京・神奈川は3月15日の(恐らく2号機が主?)
飛散があり、そのストロンチウム比はこれより少ないことが予想されますので、
東京、横浜のSr90/Cs137比は0.01%~0.1%程度という事も有り得そうです。
つまりCs137が1万Bq/kgのホットスポットでもSr90は数Bq/kg以下と予想され、
文科省(日本分析センター)の測定はそれほど外れてないかもしれません。
引き続き情報が入れば検討してゆきます。