①横浜市の調査で側溝やマンション屋上の堆積泥から原発由来のストロンチウムが検出されました。
下記資料は横浜在住の一般の方が民間の検査会社に依頼した屋上の泥の検査報告書です。
(報告書ではSr90となっていますが分析法から考えて恐らくSr89とSr90の合算だと
思われます。また両者の比率は10月現在およそ1:1と推定されます)
http://www.radio-isotope.jp/tech/Tech_Sr_remark.html
転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ

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同じ泥を横浜市でも調査しました。フリージャーナリストの岩上氏によると
「セシウムが、10万5600Bq/kg検出されたサンプルからは、ストロンチウムが236Bq/kg検出された。」
との事です。

②さらに、横浜アリーナ付近と市内の道路側溝の調査でも下記資料の様にストロンチウムが
検出されています。
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これらのサンプルは雨水などにより周辺から泥が集まった場所から採取されました。
値が高いのはいろいろな条件により増幅されたからですが、問題はセシウムとの比です。

③保安院が6月に解析を行った1~3号機のストロンチウムとセシウムの大気への放出比と
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/20110606-1nisa.pdf
今回の横浜市の測定結果と比べました。Sr89は半減期50日ですので減衰を考慮しています。
横浜市が行ったマンション屋上のデータはセシウム合計しか情報がありませんので、
周辺のセシウム134と137の比率からCs137は全体の約54%と仮定しています。
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④Sr(89+90)/Cs137比が小さい事と(格納容器が破損した)2号機が「だだ漏れ」な事から、
・横浜のストロンチウムも2号機由来で、
・セシウム比が素直に0.5%程度の範囲が遠方の横浜まで拡がってる。
とも考えられます。その場合「どこでも0.5%」ですし、まだマシだとも言えます。
が、横浜の検出値は逆にストロンチウムの比率が低すぎる様にも感じます。

⑤つまり3号機の影響がなさ過ぎる?様に見えます。これは「良い事」でしょうか?
関東地方(特に横浜)は3月15日と21日の降下が主成分なはずです。
定時降下物のモニタリング(平成23年3月)
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/monitoring_by_prefecture_fallout/2011/03/index.html

原研WSPEEDIによる降下物の概況
http://nsed.jaea.go.jp/fukushima/data/20110906.pdf
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しかも保安院の放出核種比の解析は3月18日頃までの試算であり、
21日の放出比がどうだったのか?はイマイチ判りません。が、
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⑥炉心パラメータから考えても21日の降下物には3号機の混入が考えられます。
圧力容器は表示上100気圧を超える値を出し、温度も400℃を超えています。
「東北地方太平洋沖地震発生当時の福島第一原子力発電所プラントデータについて」
における操作実績の訂正について
http://www.nisa.meti.go.jp/oshirase/2011/06/230613-2-1.pdf

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2号機がだだ漏れな事はその段階でも変わりませんので平均的には1.6%ぐらいの
「白こしょう」ぐらいかもしれません。が、それに21日の三号機由来の「黒こしょう」
が10%でも含まれれば東京~横浜方面では2~3%はあってもおかしくありません。
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-430.html
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⑦遠方まで移動する過程がセシウムと違うのか?、
化合物の水への溶け具合に差があるのか?
もしくはホコリや泥へ吸着する度合いが違うのか?
それとも3号機からの放出割合が変わったのか?
いろいろと判りませんが横浜ぐらいまで移動する間にストロンチウムが減っていたすれば、
逆に茨城県ぐらいの近距離では横浜よりも黒こしょうの比率が高い可能性があります。

ストロンチウムの農作物への移行はセシウムの2~10倍くらい高いとされています。
http://www.rwmc.or.jp/library/other/file/kankyo1.pdf
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⑧さらに食べ物から摂取した場合の内部被曝の程度はICRPの試算で少年で6倍、
乳児で10倍(成人で2倍~表のCs137の成人の値は書き間違いですが)です。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf
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例えば横浜よりも原発に近い地域の
「土壌」にセシウムの2%のベクレル量のストロンチウムが含まれると
「野菜」にセシウムの20%のストロンチウムが入る可能性があり、
「内部被曝」は大人で40%~少年で120%という計算になります。


セシウム飛散が多かった、福島、宮城、茨城、栃木、群馬、、などの
土壌および農産物のストロンチウム測定が(サンプル調査であっても)
必要ですが、当面は避けるしか無いと思われます。


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<参考>

福島県内における6月採取の文科省調査でも
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/distribution_map_around_FukushimaNPP/0002/5600_0930.pdf

・セシウム137 に対するストロンチウム89 の沈着量の比率
5.6×10-4~1.9×10-1(平均:9.8×10-3)
・セシウム137 に対するストロンチウム90 の沈着量の比率の状況
1.6×10-4~5.8×10-2(平均:2.6×10-3)

とばらつきがあり、平均的には1%以下のオーダーながら、高い地点では5%程度と
高い比率が観測されている。3月21日に降下が多かった茨城ー東京ー千葉方面
は特に注意が必要と思われます。(黒こしょうによっては有り得るレベル)

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