さて、昨日の答えです。

ただ、これはどう考えても長文になってしまいます・・。

 

この人の話で、こんな長文になるのがとても不満(;一_一)

なので疲れたら、別の方のブログを見にいってくださいね。

 

 

雇い続けた理由は、自分の性格と、数%の「情」のみです。

昨日書いた通り、メリットは皆無でしたので、上司からも反対されました。

会社にとって人件費が一番コストがかかる上に、教室にデメリットしかない。

当然ですよね。

 

それでも雇用が継続できたのは、

まずは、上司からの信頼が厚かったことです。

売り上げなどを含め、ちゃんと結果を出してきているという実績が、

自分が言う言葉に、説得力を持たせてくれるものです。

そうすると、

上司よりも、自分の方がここの専門家になり、

下手に口出しはできなくなります。

 

そういう状況を作っていたので、

上司がいても、自分が黒と言えば黒で、白と言えば白になります。

雇うと言えば雇えるし、クビと言えばクビということです。

これで、

上司からクビにしろと言われたから辞めてもらうという、

他人任せな「逃げ」もしなくて済みます。

 

物事は、現場で正しく判断して、現場が正しく処理をするべきだと思っています。

それを実現するために、実績というものは作っておくべきで、

ただ順位を競うような目的での実績は、

これからの時代に、さほど価値はないと思います。

 

実績は、現場がモノを言えるだけのもので十分です。

十分かどうかは、それによって上司との信頼関係がどうなのかが答えだと思います。

自分の場合は、それがうまく機能した結果なんだと思います。

 

 

それから、

こんなデメリットだらけの人にもあった「数%の情」も要因です。

この人にも長所があったからです。

 

「時間にマジメで、自分の身を切ることができる」こと。

 

電話代が払えないので携帯電話が使えず、こちらから連絡できませんでしたが、

遅刻することがほとんどなかったので、連絡する必要もありませんでした。

年齢の割には健康体だったのもありますが、たまに腰痛で出れないときは、

家の近くの公衆電話から、数時間前にちゃんと電話してくるような性格です。

 

あと、お金がないくせに、生徒が勉強の合間に食べるためのアメを買ってきます。

しかも、何十種類も・・。

それをストックしていて、それぞれ小出しに開封して、

バラエティに富んだ「アメBOX」みたいなものを作り、生徒がそこから好きなものを自由に食べるわけです。

生徒からの人気のアメの種類を把握していて、バランスよくアメを配合して、アメBOXを作り上げます。

終わったらさっさと帰ればいいのに、バス時間ギリギリまで、そんなことに時間を費やす人です。

 

これを長所と捉えない人もいると思いますが、

自分はこれを長所と捉え、この長所が職場にとってメリットになることを考えました。

そのためには、大量のデメリットをどうにかする必要があります。

 

 

まず、この人はお金がありません。

お金がないから、じゃあ勤務を増やしてあげようかという話は別です。

生徒から人気もなく、授業中に授業もせずコピーばかりしている講師に、

お金の世話をしてあげる必要はゼロです。

 

そこで、授業は任せず、数学のテスト解答解説を作る作業をさせました。

テストの解答解説が簡単なものだと、数学はよく分からない場合が多くあります。

昨日書いたように、

この人は数学だけはハイレベル問題までできるうえに、几帳面な性格もヒットして、

これがうまくハマり、かなり丁寧な解説を作ってくれました。

 

来る回数も、週2回ですが、週1回は自宅でやってきてもらうことにしました。

これも特例で、上司に納得してもらいましたが・・。

時間がかかっていたようですが、どんな問題でも必ず解説を仕上げて提出してきてました。

相当身を削っていたんでしょう・・。

 

あと、体臭や身なりの問題。

服が数着しかないので、給与からいくらか出してもらい、こちらで仕事用のシャツとスラックスを購入しました。

教室に来たら、トイレで仕事用に着替え、消臭剤を吹きかける。

帰りは自分の服に着替えて帰ることで、これで教室での臭いが少しマシになります。

ただ、生徒に気づかれないよう、室内をあちこち消臭ケアしてましたが・・。

 

身なりは、散髪に行く余裕もないようなので、ひげはマスクで完全に覆ってもらいました。

その代わり、マスクを外すことは厳禁にして、極力生徒に近寄らないことがルールです。

ただ出勤は週1回だけなので、ほぼ生徒と接することはなく、

これが原因で、生徒が辞めていくという事態もなくなりました。

 

最後に、借金の督促の問題。

これは番号設定して、着信が鳴らない設定にしておく以外にないです。

何年も前の話ですので、どうなったかは分かりませんが、何年かはほぼ毎日着信が入っていました。

向こうからしても連絡手段がないからだと思いますが、

原因は本人であって、こちらがどうにかできることではないです。

 

少しまともになったのが、生活保護を申請したぐらいからでしょうか。

その制度すら知らない状態だったので、こちらが説明して説得してやっと動きました。

 

結局この「すぐに行動できない」という思考が、

この人の、今に至るすべての根源なわけです。

行動してみた結果、生活保護も受給ができ、生活も少し豊かになる。

生活が少し豊かになると、少し心の余裕もできる。

少し心の余裕ができれば、人に対して少し余裕をもって接することができる。

 

この「少し」が大きいということに、言われなければ気づかない。

立派な大学を出て、立派な会社に勤めてたとしても、

やはり、実体験をしなければ分からないのかもしれません。

 

この人が、いろいろと問題をやらかした時、

こういう説教を、30分~1時間してました。

エネルギーの無駄遣いだったのかもしれませんが、

親身になって話すことは、当時はどうでもいいことだと捉えてなかったんでしょうね。

 

その人の長所をフォーカスすることで、物事の捉え方は変わります。

まずは、

「与えられた環境で、とにかく最大限努力をしてみる」ということです。

うまくいくかどうかは、やってみないと分からない。

「まずやってみる」ことができる人が、変えられる人です。

 

長くなりすぎてしまったので、このへんで。

また気が向いたら、この人の末路の話をどこかで書くかもしれません。