発達障害の子どものイメージというと学校では授業中にじっとできないとか、あるいは集中力が極端にないといった、どちらかというと多動で悪目立ちしてしまうということを思いつくのではないでしょうか。
確かに発達障害の子どもの中で多くの割合を占めるADHDやアスペルガー症候群の子どもはどちらかというと、授業中に教室から出てしまったり椅子に座っていられなくて加配の教師を必要としたり、特別支援学級での専門の教育が必要だとみなされることが多く早いうちから支援を受けられるようになっています。
しかしながら発達障害の子どもの中には普段はおとなしくじっとしていられて特に問題がないと思われていても、実際には発達障害を抱えていることも多いです。
特に発達障害の中の読字障害や書字障害といった学習障害の場合、多動の傾向がなければ授業もいつもおとなしく受けているものです。
なので教師をはじめとする周囲の大人が、子どもに発達障害があることに気付かずに成長してしまうことも多いです。
また学習障害が軽度である場合には少しは読み書きができることもあり、学生時代に読み書きができないのを勉強不足だとみなされることも多く何の支援もないまま大人になってしまい、社会に出て働くようになってから実は発達障害があったことに気づかれるケースもあります。
現在は子どものうちに学習障害をはじめとする発達障害に気づけば自治体からの支援をそれなりに受けられるのですが、大人になってから診断されてしまうと思うような支援が受けられず、社会になじめないまま引きこもりになったり犯罪に手を染めるなどの問題行動を引き起こしかねません。
なので子どもの発達障害はできる限り早く見つけるようにし、診断されればそれなりの支援を受けられるようなシステムを作るべきです。
理想のシステムの内容としては最も子どものそばにいることが多い保護者が子どもの異変などに気づいた時点で相談できる機関を設け、自治体で臨床心理士による発達検査を受けられたり、あるいは子どもの発達障害について診察をする医療機関についての案内をするというものです。
しかしこれらの発達障害に関する支援は自治体によって大きく違った内容になっており、ある自治体では希望すれば発達検査を受けられるとか、発達障害に対しての支援を行う機関を設けているのに対し、別の自治体では発達障害に対する支援がせいぜい保健師の発達相談くらいしかないということもあります。
子どもが「どこで生まれて育つか」によって支援を受けられる差が広がるのは好ましくないことなので、早急に全国どこでも適切な支援が受けられるようにすることを私は求めます。
