2024年選挙で大統領、上院、下院のトリプルレッド(共和党独占)となり政権移行の準備が始まった。改選後の議会は2025年1月3日から、大統領と副大統領は1月20日に就任する。
トランプ次期大統領は次期閣僚の指名を進めている。11月14日、ロバートケネディJr氏(RFK.Jr)を保健福祉長官に指名した。マット・ゲーツ下院議員の司法長官指名などを含め次期上院での承認が不安視されている。
RFK.Jrは、環境派の弁護士、伯父(JFK)と父(RFK)の暗殺等に関する陰謀論主張、反ワクチン派として活動し、2024年大統領選に出馬した後、8月に撤退しトランプ氏への支持を表明した。
RFK.Jrの経歴
BBC 11月15日
【米政権交代】 保健福祉長官にケネディ氏を指名 ワクチン懐疑派でケネディ元大統領のおい
ブルームバーグ 11月15日
ケネディ氏の米厚生長官起用に警戒広がる、ワクチンメーカー株下落
RFK.Jr氏は、COVID19のウイルス及びワクチン研究・対策の責任者であった国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ博士の追及を行っている。下記解説は米国の細菌兵器の経緯とファウチ博士の関与が書かれている。
ロバート・ケネディJr著「人類を裏切った男」(1000頁超)の宮庄宏明氏の解説
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下院監査委員会・コロナウイルス・パンデミック特別小委員会は、2023年3月に上院と下院でそれぞれ全会一致で成立した「新型コロナウイルス起源法」に準拠し関係者から情報及び証言を求めてきた。国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の前所長ファウチ博士及び国立衛生研究所(NIH)副所長のタバク博士、武漢研究所に研究資金提供したエコヘルス・アライアンスのダザック博士など主要関係者を公聴会に召喚し証言を求めた。特別小委員会の最終レポートは、2024年内に発表される予定。
11月14日、疾病管理予防センター(CDC)、食品医薬局(FDA)、NIHの幹部を召喚し最終確認を行った。
特別小委員会11月14日公聴会のまとめ
現下院は共和党が多数派のため委員会の主導権を握っているが、次期政権の確定を見てから報告書を提出しようとしている。現上院は民主党が多数派であったが、次期上院は共和党が53議席となり委員会の主導権は共和党が握る。以前よりファウチ博士を追求してきたランド・ポール上院議員が次期上院の国土安全保障・政府問題委員会の委員長に就任する予定であり、COVID19の真実を解明したいと述べている。
NEW YORK POST 11月14日
Rand Paul to target ‘COVID cover-up’ as head of Senate Homeland Security committee
年内の下院小委員会報告書提出、来年からのランド・ポール上院国土安全保障委員長の追求、そしてRFK.Jr保健福祉長官の改革により、COVID19の謎が解明されるであろう。
(参考)
RFK.Jrは、反捕鯨団体シーシェパードの支援者(法定代理人)であった
AFP 2013年2月12日
シー・シェパード、日本捕鯨船への接近禁止命令の解除求める
朝日 2024年10月24日
シー・シェパード創設者、4度目の勾留延長 検察側「逃亡の危険」