東京では1日100人台から4日続けて200人台に感染者が急増している。周辺の県にも拡散している。主にホストクラブや風俗の接客サービス業がクラスターになっている。大阪や鹿児島のように店名を公表すれば終息は早くなるのだが、小池都知事は強力な措置をとることをためらっている。
 青森では、茨城県在住の出張風俗嬢が歌舞伎町のホストクラブで遊んだ後、青森で約30人の客をとった。仕事柄、客の特定は困難と報道されている。
 また、東京の娘夫婦に会いに行った開業医が娘夫婦の夫の会社で感染者がでたことを知り検査した結果、感染判明(11日医師の妻も感染判明)。病院のスタッフ8名、東京から青森に戻ってから診察した患者240名、県立高校の校医として生徒350人を健診。
東奥日報 7月10日
青森市新規感染の2人に都内滞在歴
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/378367

 

 


7月11日
青森・コロナ感染 健診の生徒全員症状なし
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/378770

 

 



 さて、武漢発の新型コロナウイルスの振る舞いは、医療機関や関係者の論文や症例報告などからかなりわかってきたように感じられる。治療薬ではウイルスの増殖を抑える手段(抗ウイルス薬)やサイトカインストームなどによる重症化を改善する薬剤の有効性が確認されてきた。日本ではアビガンの臨床試験を加速させようとしているが患者が少なく統計的な処理が困難であり、試験結果がでるまで時間がかかりそうだ。

 

 米国のギリアド社の抗ウイルス薬「レムデシビル」が5月7日に日本でも承認され、1コース約25万円の価格が設定された。
ロイター 6月29日
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-gilead-sciences-idJPKBN2401XU
 しかし、まだ臨床試験が全て終わったわけでは無く、下記のニュースのように途中経過を報告している。ギリアドの発表について、ピッツバーグ大の医師は試験が十分では無いと疑問を呈している。
 米国の治療薬もアビガンも、まだ薬の有効性を明確にできるデータが収集できていないと言うことになる。早くデータを集めるには患者数が問題になるのだが。日本は少ない。

ロイター 7月11日
「レムデシビル」で重症コロナ患者の死亡率低下、さらに研究必要
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-gilead-remdesivir-idJPKBN24B2IQ
 新型コロナウイルス 治療薬・ワクチンの開発動向
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/17853/