教授になるのって大変だ!
つい先日、教授候補者の講演(Vorstellungsvorträge)と
模擬授業(Unterrichtsprobe)を聞く機会がありました。
日本では、長い(
)学生生活の中で
一度も学生が教授候補者の講演を聴けたためしはなかったですが、
ドイツではごく一般的で、そのゼミの学生じゃなくても誰でも聴けます。
模擬授業は、必ずしもいつもあるわけではないそうです。
また、そこの学生じゃないと参加できないと思います。
教授選考委員会のメンバーはこんな感じ。
・教授5人(学部内の教授4人、その専門分野の外部の教授1人)
・そのゼミのWissenschaftliche/r Mitarbeiter/inか
もしくはWissenschaftliche/r Assistant/inなどの専任職員
(日本で言えば、助手的な雑務もする人で、授業もします)
・学生代表(Studentische/r Vertreter/in im Seminarvorstand)
*Seminarvorstandというのは、私もよくわからないのですが、
Seminarの中でいろいろ意思決定する機関のようです。
その中に学生代表も入ることができるんです。
・そのほか
模擬授業の後、学生が教授候補者に質問する機会にも恵まれました。
みんな、どの候補者にも「プロジェクトはあるか?」
「国際的な関係はあるか?(国際交流、留学の可能性)」と質問していました。
プロジェクトというのは、以前の記事 でも書きましたが、
学生がお金を得て学問的な仕事をできるチャンスでもあります。
自分でプロジェクトの内容を提案するよりも、
教授がプロジェクトをすでに考えていて
それで雇ってもらったほうが簡単ですからね。
教授候補者と学生の質疑応答の後は、
教授候補者に席をはずしてもらって
選考委員会のメンバーの学生が学生の意見を聞いていました。
個人的には、教授って研究のためだけじゃなくて
学生を教えるためにも存在していると思うので、
なんらかの形で学生の意見が
教授選考に反映されるのはいいシステムだなと思いました。
学生さんたちの教授候補者に対する感想はこんな感じでした。
「あんなプロジェクト案はだめだよね、
既に似たプロジェクトが他大学であるじゃない。」
「あのプロジェクトはもう進行中で、
今雇ってる人を継続して雇うだろうから、
こっちでは多分ほとんど誰もあのプロジェクトでは雇ってもらえないよ。」
「あの候補者は、博士号を取るまでずっとドイツのX大学にいたから、
国際的な関係なんて期待できないよ。」
講演の後の質疑応答時に質問にはっきり答えられなかった候補者には、
「学生の授業での発表じゃないんだよ、教授なんだよ?
あんなにおろおろしたらだめじゃない。」
もちろん本人の前じゃなくてオフレコです。
ほかにも肯定的な意見はもちろんありましたが、
こういう厳しい意見を聞いてこんなふうに思いました。
うわー、教授って全知全能で、
しかも海外の大学や研究者との親密な関係や
いっぱい人を採用できるプロジェクトの案までないといけないんだ!
教授になるのって大変だ・・・![]()
ま、採用する前ならなんとでも言えますけどね。
「あなたたちのためにこんなプロジェクトありますよー、
国際的な関係もこんなにありますよー」って。
選考委員会は候補者のGutachten(所見とでも訳せますか?)を書いて
1番目から3番目まで順位をつけて候補者を推薦します。
その後、最終的に教授を決定するのは、
ゲッティンゲン大学が州立大学(Landesniversität)だったころは、
ニーダーザクセン州政府だったと思いますが、
今はStiftungsuniversität(になって1年ぐらいでしょうか)なので
(日本で言えば、国立大学が独立行政法人になったみたいなもんですね)、
大学の学長(Universitätspräsident)と
大学の評議委員(Senatoren der Universität)が決めるそうです。
なので、必ずしも選考委員会に1番目に推薦された人が
教授に決まるわけではないそうです。
ドイツでは教授はすごい高給取りと聞きました。
なんと月給7000ユーロ(約100万円)とか![]()
日本では給料そこまでよいとは思えないんですが、どうなんでしょう。
どおりで、教授ポストにたくさん応募があるわけですね。
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